去る1月21日、雅やかに行われた第10回成人加冠式。
その際の神道文化学部長祝辞を紹介します。

成人加冠式祝辞　神道文化学部長　武田秀章

本学恒例の成人加冠式も、今回で十回目の節目を迎えました。
そもそもこの式典は、今を去る十年前、「新成人を迎えた仲間を、本学ならではの行事でお祝いしよう」という学生たちの思いから始まりました。第一回目の新成人はごく少人数で、本当に内輪の「家族の行事」のように始まったのです。
そうしたささやかな行事が、年々拡大の一途を辿り、さながら「大家族の行事」「一族の行事」へと成長しました。けれども「仲間の慶事を、まごころ籠めてお祝いしよう」という成人加冠式の素志は、いささかも変わるところはありません。

神道の古典、『古事記』では、神々が幾多の試練を経て生まれ変わる物語が語られています。新成人の皆さんが、これから直面することになるであろう試練を乗り越え、「立派な大人」へと生まれ変わることを祈念して、学部長よりの祝辞とさせていただきます。
本日はまことにおめでとうございました。

（写真　増山さん〈神道文化学部2年〉）