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神道文化学部 卒業生メッセージ その1(平成29年3月)

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神道文化学部長 武田秀章

2017年3月14日更新

地域貢献ができる神職を目指します(フレックスB(昼間主)4年 熊野さん)

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私は出雲の社家の出身です。幼いころから神社をお手伝いしながら育ってきました。
大学進学に際しては、いささか迷いがありました。一時、他大学への進学も考えましたが、結局、神道文化学部への入学を選びました。
もちろん今は、この学部に入ってよかったと実感しています。私と同じ社家出身で、似通った環境を共有する大勢の友人ができました。
もし他大学に入っていたら、そうした友人たちと知り合うことはなかったでしょう。

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藤本准教授と

2年次、藤本頼生先生の授業を受講しました。先生の膨大な知識量、真摯な情熱に圧倒されました。3年次からの基幹演習では、迷うことなく藤本先生のゼミを選びました。
藤本先生も、中国地方の社家出身です。われわれ神職子弟のことを、いつも親身に考えてくださっています。先生のご指導のもとで、近現代の政教分離の問題を巡る演習論文を作成することができました。

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藤本ゼミで

4年次からは、「明階総合課程」を受講しました。佐野和史先生の「神道教学特論」、木田孝朋先生の「現代時局論」、黒崎浩行先生の「神道教化システム論」等々、より専門的・実践的な授業科目の受講によって、神職たるべき者の自覚と問題意識を、一層研ぎ澄ますことができたと思っています。

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4年次、誰しも直面するのが「奉職」です。
「首都圏の神社に奉職しようか、それとも地元の神社にしようか…」
そんな迷いを、いつまでも拭い去ることができませんでした。
自分なりに考え抜き、また先生方にも相談して、地元の大きな神社の奉職試験を受けさせていただきました。筆記と面接を経て、幸いにも内定をいただくことができました。
ゆくゆくは実家で奉仕しているお宮に戻ることになります。『地域貢献』が出来る神職を目指して、精一杯精進していきたいものと願っています。

 

地元の祭礼を担っていきます(フレックスB(昼間主)4年 武田さん)

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私は富山県の社家に生まれました。高校時代は野球部一筋の毎日でした。
大学進学を前にして、自分なりに自らの将来を考え抜き、神道文化学部への進学を決意しました。

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明階総合課程「神道教学特論」で発表

思えば、高校までは、神職子弟は自分ひとりだけでした。
神道文化学部には、全国から神職子弟が集まってきます。境遇を共にする多くの仲間と出会うことができました。
こうした大切な仲間との付き合いは、これから一生続いていくことになるでしょう。

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武田ゼミで 3年次

入学以来、本学恒例の観月祭で雅楽奉仕を続けてきました。昨年の観月祭が、学生時代最後の観月祭となりました。卒業を前にして、「とうとう最後までやり切った」という達成感を噛み締めています。
雅楽をやっているご縁から、皇居で宮内庁楽部の雅楽披露のお手伝いをさせていただいたこともありました。こうした有難い経験も、神道文化学部生なればこそのものでしょう。

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武田ゼミで 4年次

3年次からの基幹演習では、武田秀章先生のゼミに入りました。実家が奉仕する神社の「たてもん祭り」を巡って演習論文を作成しました。諏訪大社の「御柱祭り」との関わりを巡って、自分なりの考察を展開することができたと思っています。
あたかも4年次の12月、「たてもん祭り」を含む全国33の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。一方ならぬご縁を感じ、感無量の思いです。
おかげさまで先般、出身県の名社から奉職内定をいただきました。暫く経験を積ませていただいたのち、ゆくゆくは地元のお宮に戻り、名物「たてもん祭り」の一翼をしっかりと担っていきたいものと願っています。

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たてもん祭り(魚津市提供)

 

武田学部長より

熊野さんも武田さんも、地元の神社の後継者です。
愈々厳しい社会情勢の折柄、地域の神社を担ってゆくのは、実に並大抵のことではありません。神道文化学部では、そのためのスピリットとスキルを身に体するため、全国から神職子弟が結集し、日々研鑽を重ねています。
彼らのメッセージには、四年間、やるべきことをやりぬいた者の清々しさ、潔さが漲っています。相携えて学んだ二人が、次代の神社界の力強い担い手として活躍することを、衷心より祈念して已みません。

(写真〈たてもん祭り以外〉 増山さん(神道文化学部2年〉、教員有志)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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