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神道文化学部 新刊紹介(岡田莊司前教授・大学院客員教授)

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藤本頼生

2019年4月16日更新

5月1日に即位の諸儀式が行われ、新たな「令和」の御代がはじまりますが、天皇の即位儀礼は秋の大嘗祭の斎行後、神宮の御親謁に至るまで、諸儀式が続いてゆきます。先の平成の御代替わりの際には、いわゆる「平成大嘗祭論争」とも称される議論がなされましたが、本書は、本年三月末まで三十八年にわたり本学の教員として、大嘗祭論争に加わり、古代神道史の第一線で大嘗祭をはじめとする古代の祭祀と神社との関わりについて研究されてきた岡田莊司前神道文化学部教授(現大学院客員教授)の執筆によるものです。

岡田教授は「大嘗祭の本義は神道の本義につながる」と述べているように、本書では、古代における地域の氏族祭祀と国家・天皇祭祀の二重構造によって神道信仰の基本形が構成されてきたことを明らかにするとともに、その天皇祭祀の最高峰ともいえる一代一度の大嘗祭と新嘗祭について神道史の立場から丹念に史料を紐解きながら、祭祀の本義と淵源を探り出したものです。岡田教授の大嘗祭にかかる著書『大嘗の祭り』(学生社)の発刊から約三十年、同書の内容も採録された本書は、平成の御代の終わりに最新の研究成果なども織り交ぜられており、新たな大嘗祭論議を提起する書でもあります。ぜひ本書を手にとって戴ければと思います。

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