NEWS

神道文化学部 和歌講座(平成28年12月3日)

  • 神道文化学部
  • 全ての方向け
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

神道文化学部准教授 藤本頼生

2016年12月8日更新

平成28年12月3日(土)、3限~5限の時間帯で、120周年記念1号館1206教室において神道文化学部主催の第5回「和歌講座」を開講しました。
この講座は書道講座やマナー講座などと同様、院友神職会から頂戴している学部教育補助費を活用し、平成24年度より実施している講座の一つですが、今回で6回目となり、12月初旬の寒空の天候のなか、今回は、8名の学生が参加しました。

講師は、歌人で作家の田中章義先生(第36回角川短歌賞受賞、本学兼任講師)。

000073931

今回の和歌講座では、角川文化振興財団主催の2016大学短歌バトル(学生短歌会対抗超歌合)で、國學院大學の学生がベスト8まで進んだこともあって、本学部の学生にもぜひ、どんどん短歌賞への応募をしていただければと、実作も含む講座を実施するという趣旨で実施しました。
今回もまず、1時限目は、田中先生から恒例となった名歌の鑑賞、解説を行い、とくに本年度は皇后陛下の御歌44首を中心に歌詠みの学びについて触れました。
続いて2時限からは、武田信玄や毛利元就など戦国武将をはじめ、古代から近世までの歴史上の偉人の和歌についても講義がなされたのち、その返歌など、実作を通じて考える講義もなされ、さらには、本学ゆかりの歌人、岡野弘彦氏の歌に対する想いについて講義がなされました。
その後、自由詠となり、今回は、共通テーマとして「親子(家族)」、「ふるさと」をテーマに作歌を行い、詠んだ和歌をホワイトボードへ書き出し、朗詠、皆で鑑賞、感想を言い合いながら、歌会を行いましたが、本年度は、個性あふれるユニークな作品も見られ、田中先生も絶賛していました。
今回も講座では、わずかな時間での即興での実作にもチャレンジしてくれたこと、また各人の思いや決意が表れた歌も多く、参加学生の和歌に対する意識の高さを感じる講座となりました。

000073935

なお、以下は今回の講座で学生が作歌したものの一部です。

大阪の ネコは大阪弁なのか メインクーンに 日本語できく
こんなにも 君は素敵になったんだ 今日からこれを ふるさとにする
入間野の富士山眺める茶畑にて 風切る自転車こそ 我がふるさと
白壁に あと何回の影うつす 気づけば三年 五限の終わり
夢のため 渋谷目指した二年間 第二の故郷 栃木短大
青空に思ひはせるは 赤レンガ 水面にうつる 山の連なり
夜明け前 静かな街に 君を見る 空の合間に 白銀の月
田に運ぶ 水の恵をいただいて 沢蟹 蛍 蛙 蛇 全てが生きる 稲穂の国

 

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

MENU