第44回日本文化を知る講座
倭・日本における漢字文化の受容と国家形成
-古代文房具の考古学的研究から-
【趣旨】
言葉は空気を震わせて虚空に消え、文章を記した木や紙も儚く形を失っていく。しかし、石製・陶製であるために腐朽することがなかった硯は、東アジアを中心とした「漢字文化圏」における文字利用の普及と展開を考える際に、非常に有用な考古学的物証とすることができるであろう。日本列島に生きた倭人たちも、中国・朝鮮の国々と交わる中で、複数回にわたる漢字文化の波を受けている。
この講座では、中国の古代文房具について瞥見した上で、徐々に漢字というツールを導入してきた倭人たちが、最終的に律令国家の完成を迎えるまでの道程を眺めていきたい。その中心となる話題は、故吉田惠二教授が取り組んできた古代文房具の考古学的な研究である。
日時 |
平成30(2018)年6月2日(土)13:00~16:45 |
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会場 |
國學院大學渋谷キャンパス常磐松ホール(学術メディアセンター棟1階) |
プログラム |
13:00~13:30 深澤太郎(國學院大學博物館 准教授)「趣旨説明+東アジアにおける漢字文化-倭人と漢字の2000年-」 13:30~14:00 栁田康雄(國學院大學博物館 客員教授)「弥生時代の長方形板石硯―漢帝国と北部九州のクニグニ―」 14:00~14:30 古谷 毅(京都国立博物館 主任研究員・國學院大學博物館 客員教授)「古墳時代の漢字文化―国家形成期における文字と金石文―」 14:45~15:15 山本孝文(日本大学文理学部 教授)「朝鮮半島の国家形成と文房具―日本・中国との関係から―」 15:15~15:45 青木 敬(國學院大學文学部 准教授)「日本古代の陶硯と文書行政―国家の完成と文房具―」 16:00~16:45 討論 |
定員・参加費 |
定員:300名(先着順、事前申込制) 参加費:無料 |
申し込み期間 | 平成30年4月21月(土)~5月26日(土) *定員に達した場合は、締切日前であっても受付を終了いたします。 |
申し込み方法 |
申し込み期間内に、申し込みフォームまたは、はがき・FAXにてお申し込みください。 【申し込みフォームの場合】 【はがき、FAX利用の場合】 |
申し込み先・問合せ先 |
〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28 |
主催・後援 |
【主催】國學院大學研究開発推進機構 |