日時 | 2024年10月19日(土)15:00-17:30(14:30開場) |
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会場 | 渋谷キャンパス 学術メディアセンター(AMC)1階 常磐松ホール |
講師 | 岡野晃子(キュレーター、映画監督) 司会 笠間直穂子(國學院大學教授) |
問い合わせ | 國學院大學文学部 笠間研究室 《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクト専用アドレス kokugakuin.tagengo@gmail.com |
プログラム
15:00-15:10 ごあいさつ
15:10-16:10 映画「手でふれてみる世界」(ユニバーサル版)上映
16:10-16:25 休憩
16:25-17:30 岡野晃子監督講演会
※予約不要・入場無料
※本上映会では、視覚障害のある方は副音声、聴覚障害のある方はバリアフリー字幕で映画を観賞いただける、ユニバーサル版を上映します。多くの方に、多様な映画観賞のあり方を体験いただける機会となることを願っています。
お問い合わせ
國學院大學文学部外国語文化学科《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクト専用アドレス
kokugakuin.tagengo@gmail.com
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2022年に国際博物館会議(ICOM)にて改定された博物館の定義によって、博物館や美術館は、すべてのひとに開かれた「包摂的であって、多様性と持続可能性を育む」機関であることが求められるようになりました。また2024年4月より、日本でも「障害者差別禁止法」の改正により、国や自治体のみならず、企業など社会全体において合理的配慮が義務化されています。
映画「手でふれてみる世界」の舞台は、イタリアのオメロ触覚美術館。見えないひとも、見えるひとも、ともに作品に親しむことができるこの美術館が発信するのは、「アクセシビリティとは、民主主義社会を実現するための一つの文化である」というメッセージです。
アクセシビリティを単なる法律上の問題ではなく、一つの「文化」ととらえることから、なにが見え、聞こえてくるでしょうか。世界各地の多様な言語・文化に向き合ってきた外国語文化学科《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクトとして、岡野晃子監督とともに、探ってみたいと思います。
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岡野 晃子(おかの・こうこ)
1973年生まれ。バンク・ストリート教育大学博物館教育研究科修士課程修了、コロンビア大学大学院美術及び美術教育研究科修士課程修了。ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」、「すべてのひとに石がひつよう 目と、手でふれる世界」(日本展示学会賞受賞)など企画。視覚にとどまらない感覚による美術館教育の可能性を研究。その一環として、ドキュメンタリー映画「手でふれてみる世界」を制作。 マチェラータ大学大学院メディア・芸術・文化アクセシビリティ研究科修士課程在学中。
[上映作品について]
イタリア・マルケ州アンコーナに暮らす、視覚に障害を持つアルド・グラッシーニと妻のダニエラ・ボッテゴニ。芸術を愛し、80カ国以上を旅して、それぞれの文化が生み出してきたもの、自然や生きものに手で触れながら世界と出会ってきた。しかしながら、どの国を訪れても、美術館で作品を鑑賞することだけは困難だった。美術作品を後世に残すため収集、保存、公開する美術館と呼ばれる場所では、ガラスケースや柵越しに作品を見ることに重きをおいた、「視覚優位」の活動が行われているからだ。
ならば自分たちで、見える人も見えない人も、ともに美術作品に手で触れて鑑賞できる美術館をつくろうと、夫妻は自ら行動し、「オメロ触覚美術館」を創設する。1993年にマルケ州の支援によって開館したこの美術館は、1999年にはイタリア議会の承認を受け国立の美術館となり、子どもから大人まで、視覚に障害がある人もない人も訪れる、すべての人に開かれた美術館となった。
そこで働く人、訪れる人、かかわる人々は、「美術館とは何か」を静かに語りかけてくる。日本で長年にわたり美術館運営に携わってきた監督は、オメロ触覚美術館の存在、その活動に心動かされ、この世界の断片を多くの人に伝えたいという思いからカメラを手に取った。「手でふれてみる世界」をテーマに、触れることが困難なコロナ禍の下でイタリアへ通い、見えてきたものとは。
製作年 2022年
製作国 日本
上映時間 60分
言語 日本語・イタリア語 〈ユニバーサル版〉
※本上映はユニバーサル版です。視覚障害のある方は副音声、聴覚障害のある方はバリアフリー字幕で鑑賞できます。
監督・撮影 岡野晃子
編集 早川嗣(ポレポレタイムス社)
助監督 マルコ・カンパニア
字幕翻訳 朝岡直芽
音楽 阿部海太郎、仲野麻紀/ヤン・ピタール
公式サイト:https://le-mani.com/
外国語文化学科《多言語・多文化の交流と共生》プロジェクト
https://www.kokugakuin.ac.jp/education/fd/letters/doflacs/about/p2
外国語文化学科X(旧Twitter)
広報物デザイン
井川祥子
主催
國學院大學文学部外国語文化学科/文学部講演会