カリキュラム

2018年5月1日更新

現在、私たちは地球規模での環境破壊、少子高齢化の進展、経済格差の拡大、デジタル・デバイドなど、さまざまな問題に直面していますが、そのどれもが経済と密接に結びついています。

経済ネットワーキング学科は、世界と日本が直面している諸問題を経済の視点からはもちろん、現場に出かけ、それらと向かい合って、自分自身の力で問題を調べ、解決策を考えるための知識や技術を学んで行く学科です。

そのために身近な地域から地球規模まで、実際に問題が生じている現場で学び、考える「現場主義」の教育を重視しています。
このような実践的な学びのキャリアを自己の財産として、さまざまな企業や地方自治体、NPOやNGOなど国内外で活躍できる人材の育成を目指しています。

以下では、各コースの紹介とそのコースを選択したら少なくとも履修して欲しいという科目をあげてあります。

経済ネットワーキング学科では、2年次から多くの学科基礎科目*が開始されますので、3年次のコース選択を意識して履修しましょう。

*5科目10単位以上選択必修

「地球環境と開発」コース

「地球環境と開発」コースでは、私たちの住む日本を含む先進国と発展途上国とが、地球という有限の資源の中でどのようにして共生してゆくのか、そして地球環境と調和した持続的発展をいかに実現してゆくのかをテーマとして学びます。

そのためには、理論的な分析だけでなく、先進国の資源多消費型経済の与える影響、発展途上国が直面している経済的諸問題、日本の政府開発援助(ODA)の現状など、現場で生じている具体的な問題、さらにはボランティアの活躍ぶりや非政府組織(NGO)の役割と課題についてもしっかり学ぶことが大切です。この目標に向けて、実際に現場へ出かけ、観察や調査を通じて現実に起きている問題を認識する体験を重視しています。

「地球環境と開発」コースを希望する学生には、1年次に「調査研究入門」「世界の経済」「コンピュータ基礎」「情報システムの基礎」、スプリング・セッションで「スタディツアー」、2年前期に「環境・開発問題入門」「環境経済の基礎」、2年後期に「フィールドワーク入門(環境・開発)」を履修しておくことを勧めます。

「地球環境と開発」コースの系統履修モデルの一例
配当年次 科目名
1年前期 ◎世界の経済 ◎情報システムの基礎 〇調査研究入門 
1年後期 ◎コンピュータ基礎 〇スタディツアー(スプリングセッション)
2年前期

〇環境経済の基礎 〇環境・開発問題入門 

〇現代日本経済 〇社会保障の基礎 〇情報システム

2年後期

〇フィールドスタディ入門(環境・開発) 〇地域社会問題入門 

〇アンケート調査入門★ ◇開発経済★ 〇情報メディア問題入門

3・4年

◇フィールドワーク(環境・開発)★ ◇環境と経済★ 

◇環境・開発問題★ ◇企業活動と環境★ ◇国際協力と援助★ 

◇NGO・NPOと社会★ ◇消費者主権の経済学★

青字:前提科目

◎:学部共通科目 〇:学科基礎科目(5科目10単位以上選択必修)

◇:専門基本科目 ★:テーマ別指定科目(5科目10単位以上選択必修)

「地域づくりと福祉」コース

「地域づくりと福祉」コースは、経済の地域間格差の拡大と地域経済の停滞、過疎化・高齢化の問題など、現代社会が直面している課題を人々の労働と生活の場である地域の視点から捉え、地域を取り巻く政治的・経済的な制約の中で、それぞれの地域が持つ環境や条件を活かしながら、いかに問題を解決し、住みよい地域づくりを実現していくのかをテーマとして学びます。

そのためには、地域の行財政や経済、あるいは社会保障制度などについての理論や知識を学ぶことに加えて、例えば、大都市圏でも生じている産業空洞化の問題や、ニュータウンの高齢化問題、あるいは地方圏における地域産業の衰退と雇用問題、国土の約45%を占める地域が人口流出により集落消滅の危機に瀕している問題など、それぞれの地域における問題の実情を知ることも大切です。

「地域づくりと福祉」コースを希望する学生には、1年次に「調査研究入門」「世界の経済」「コンピュータ基礎」、スプリング・セッションで「スタディツアー」、2年前期に「社会保障の基礎」「地域社会問題入門」、2年後期に「フィールドワーク入門(地域社会)」「アンケート調査」「財政の基礎」、3年次に「地域社会問題」「地域と経済」「少子高齢社会と社会保障」などを履修しておくことを勧めます。

「地域づくりと福祉」コースの系統履修モデルの一例
配当年次 科目名
1年前期 ◎世界の経済 ◎情報システムの基礎 〇調査研究入門
1年後期 ◎コンピュータ基礎 〇スタディツアー(スプリングセッション)
2年前期

〇地域社会問題入門 〇社会保障の基礎

〇情報システム 〇情報メディア問題入門

2年後期

◇フィールドワーク入門(地域社会)★ ◇アンケート調査入門★ 

〇環境・開発問題入門 〇現代日本経済 ▲財政の基礎 ▲経済理論入門

3・4年

◇フィールドワーク(地域社会)★ ◇アンケート調査★

◇少子高齢社会と社会保障★ ◇地域社会問題★ ◇地域と経済★ 

◇医療の経済★ ◇公共部門と財政★ ◇まちづくりと市民★

青字:前提科目

◎:学部共通科目 〇:学科基礎科目(5科目10単位以上選択必修)

◇:専門基本科目 ▲:専門関連科目

★:テーマ別指定科目(5科目10単位以上選択必修)

「情報メディア」コース

コンピュータおよびコンピュータ・ネットワークが普及した情報社会においては、マスメディアに対する幅広い理解とともに、双方向型の情報メディアについても深い理解が求められます。つまり、受け手としても情報を厳しく吟味する能力が必要になり、無数の情報から有益な情報を取捨選択する力が不可欠です。

送り手としても価値のある情報コンテンツを作成し、有効に発信する力が求められます。これからはどんな職業でもこのような高度な情報リテラシー能力が要求されます。「情報メディア」コースは、情報リテラシーを基礎とする高度な情報スキルの使い手の育成を目標とします。

「情報メディア」コースを希望する学生には1年前期に「情報システムの基礎」「調査研究入門」、1年後期に「コンピュータ基礎」、2年前期に「情報メディア入門」「情報システム」「情報処理の基礎」、2年後期に「マルチメディア表現と技術」「コンピュータ応用」を履修しておくことを勧めます。

「情報メディア」コースの系統履修モデルの一例
配当年次 科目名
1年前期 ◎情報システムの基礎 〇調査研究入門
1年後期 ◎コンピュータ基礎 ◎世界の経済
2年前期

〇情報メディア問題入門 〇情報システム

〇情報処理の基礎 ◇コンピュータ応用・データベース

2年後期

◇マルチメディア表現と技術★ ◇コンピュータ応用・ネットワーク活用★

◇コンピュータ応用・プレゼンテーション★ ◇アンケート調査入門★

3・4年

◇情報通信ネットワーク★ ◇ネットワーク型組織★ ◇情報倫理とセキュリティ★ 

◇コンピュータ応用・Webデザイン★ ◇アンケート調査★

青字:前提科目

◎:学部共通科目 〇:学科基礎科目(5科目10単位以上選択必修)

◇:専門基本科目 ★:テーマ別指定科目(5科目10単位以上選択必修)

カリキュラムマップ

【カリキュラム・マップ】
各科目を履修することによって、学生のみなさんが身につけることのできる能力を、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を保持しつつ多様な人々と協働して学ぶ態度」の3領域のそれぞれについて、◎や〇で表示しています。

もちろん、すべての科目が、多かれ少なかれ、すべての目標の要素を持っていますので、ここで◎や〇で表示されているのは、あくまでも「特に関係の深い目標」あるいは「重点的に目指される目標」です。

このページに対するお問い合せ先: 経済学部資料室

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