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チーム力で関東王座、次は「インカレ」へ
ソフトテニス部・男子

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ソフトテニス部 濵野達哉主将(健体4)、谷岡凌太朗選手(健体3)

2019年5月31日更新

 「令和」に改元されて最初の朗報は、大正11(1922)年創部という長い歴史で初めてとなる「関東学生王座」を射止めた國學院大学ソフトテニス部の男子から届いた。春季関東学生リーグ1部の頂点を極めた濵野達哉主将(健体4)は「優勝が決まっても実感が湧きませんでした。でも、コートに立った部員だけでなく、いつにも増して応援してくれた部員も含め全員での勝利と確信しています」と振り返る。初めて立った頂点から眺める景色にどんな感慨を受けたのか? 激闘を振り返るとともに、今後の抱負を聞いた。

濵野達哉主将(左)と谷岡凌太朗選手

強豪下して関東63校の頂点に

 本学が所属する関東学生ソフトテニス連盟は63校からなり、上位6チームによる1部で春秋のリーグ戦を戦っている。1部には「常勝」とされる早稲田大が君臨し、さらに昨年のインカレを制した明治大、同じく準優勝の日本体育大などの強豪がひしめいている。これまでの本学は「入れ替え戦を気にする成績」(濵野主将)に甘んじ、最高成績も3位止まりだった。しかし、昨秋のリーグ戦で明治大学を下した辺りから勢いに乗り始め、関西の強豪・関西大の胸を借りたゴールデンウィーク遠征で大きな手応えを感じた。それを期に濵野主将は「全国9ブロックの春季リーグ王者などが顔を揃える『全日本大学王座決定戦』に出よう」と部員を叱咤激励し始めた。

 「あとで聞いたら部員のみんなは『主将は何をいってるんだ?』と思っていたそうです」と苦笑い混じりに振り返るが、部を指導する小杉誠監督には「つまらないミスさえしなければ」という目算もあった。「部員には常々、ダブルフォルトなんてことをしなければポイントは稼げる。細かいミスを排除し、着々とポイントを積み重ねた方が勝つ―と言い聞かせてきた」と語る小杉監督。

5月11、12日に千葉県白子町で行われた春季リーグでは、初戦で明治大、第2戦で日体大とのカードが組まれ苦戦が予想された。しかし、3-2で明治大に競り勝った本学はその勢いに乗り、日体大も4-1で下した。早稲田大には2-3と苦杯を飲まされたものの、中央大を5-0のストレートで、法政大を4-1で下した本学。終ってみれば4勝1敗で本学、早稲田大、明治大の3チームが並び、わずか1ゲーム(4ポイント)差で悲願の関東王座を勝ち取ることとなった。小杉監督が目指す「ミスの少ないテニス」の積み重ねが結実し、悲願へと到達したといえる。

創部初の関東学生リーグ優勝を部員全員でかみしめた(ソフトテニス部優勝)

「平常心」「粘るテニス」で勝機

 接戦となった春季リーグでは、石井陸選手(健体3)・佐藤大和選手(健体2)のペアが全勝賞の活躍で勝利に貢献。また、ダブルス中心の大会で唯一シングルスを戦い、7ゲームマッチ(4ゲーム先取した方が勝ち)の5試合で落としたのはわずか5ゲームという好成績を挙げた谷岡凌太朗選手(健体3)の健闘も光った。高校時代に東京都の大会を連覇し、大学1年でインカレ8強も経験したシングルスのスペシャリストは、「関西遠征でエンジンがかかった感じ。西の強豪と対戦したことで、今までにない良い雰囲気でリーグ戦に臨むことができた」と話す。

シングルスで活躍する谷岡凌太朗選手

 「1対1の試合で思った通りのプレーができる。シングルスだとなぜか勝てちゃう」という谷岡選手。持ち前の「粘るテニス」が冴えた春季リーグでは、強豪・早稲田大の選手にも臆することなく挑み、シーソーゲームの末に4-2で勝利を収めた。「平常心を忘れずに戦えたことが勝因。ソフトテニスはメンタルスポーツですから」と自己分析した谷岡選手は、リーグ戦終了後に長崎県で開催された「全日本シングルス選手権」にも出場し、社会人やプロ選手との対戦を通じてさらに成長できたと自負している。「社会人の選手には勝てましたが、プロには平常心を崩されてしまって・・・」。悔しさをにじませる言葉の裏には、一皮むけた姿が見え隠れしていた。

先手先手で攻め、春の経験を生かす

 春のシーズンを終えたソフトテニス部の次なる目標は、出場権を獲得し、全国9ブロックと韓国、台湾の強豪校が集まる全日本大学ソフトテニス王座決定戦(6月8~9日、北海道)と夏のインカレ(8月5~10日、岩手県)。「アジア中心のソフトテニスを硬式テニスのように世界レベルの競技にしたいという夢はあるのですが、競技生活は大学卒業で一区切りしたい」と考えている濵野主将にとって、4年夏のインカレは最後の大舞台となる。「これまでのように弱気になってはダメ。先手先手で攻め続けた春の経験を生かしたい」と誓った。

チームを率いる濵野達哉主将

 

 

 

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