ルーベン・カトリック大学(ベルギー)の文学部研究者ら8人が6月6日、本学を表敬訪問されました。1425年創立の同大学は、現存するカトリック系大学では世界最古の歴史を誇り、ヨーロッパを代表する学術機関の一つに挙げられます。
日本研究部門を有する同大学と本学とは以前から研究者の相互派遣などの交流を行っているほか、今年度からは学部生・大学院生の留学を双方で受け入れるなどの協力を行っています。
渋谷キャンパスを訪れた一団は針本正行学長との会談に臨み、針本学長が「歴史学・日本学が特別な位置づけを持つ本学が、同じく歴史学から発する貴学と交流できることは大きな意味を持つ。2大学の交流がそれぞれの研究者と学生に幸いをもたらすことを祈念したい」とあいさつ。ルーベン・カトリック大学からはKris Van Heuckelom文学部副学部長が「温かいおもてなしに感謝したい。私たちの大学では日本研究に活発に取り組んでおり、貴学の研究者との交流は貴重な機会だ。今後は日本学の分野に留まらず、研究者・学生の積極的な交流を通じて相互の関係を深めていけたら嬉しい」と述べました。
図録を手に源氏物語について解説する針本学長
その後は相互に記念品を贈呈。本学からの記念品の一つには、1~3月にかけ本学博物館が行った企画展「物語絵―嫁入り本『源氏物語』全54帖公開―」の図録が用意され、源氏物語を専門とする針本学長が簡単な解説を行いました。ほかにも源氏物語の物語絵があしらわれた風呂敷も贈呈され、図柄を見た訪問団は感嘆の声をあげていました。
学長との会談の後は、博物館見学が行われ、訪問団は展示資料を興味深そうに眺めていました。最後に本学文学部教員との懇親の時間も設けられ、コーヒーを嗜みながらそれぞれの専門分野などについて会話し、交流を深めました。