国際研究フォーラム
「ミュージアムでみせる宗教文化
Displaying Religious Cultures: A Museum Perspective」
「宗教文化」について学ぼうとする際に、文字で書かれたものが重要であることはいうまでもないが、物体としてのモノや、実践としてのコトも、また欠かすことのできないものである。本国際研究フォーラムでは、こうしたモノやコトをみせる場としてのミュージアムに焦点を合わせ、その実践や可能性について考えたい。
全体を2部に分け、第Ⅰ部「大学ミュージアムの中の宗教文化」では、宗教系大学に設置されている大学ミュージアムの展示担当者に登壇をお願いし、宗教系大学という、ある意味で特定の宗教伝統と当事者的に関わっている立場から、どのような展示の試みがなされているのか、報告してもらって議論する。第Ⅱ部「多様性の中の日本の宗教文化」では、アメリカにおける日系人の宗教文化や、アイヌの宗教文化についての展示について報告してもらい、それらの豊かさについて学びながら、同時に日本で「日本の宗教文化」をみせようとする際の自明性のようなものを、少し異なる視点から照射してみたい。
第Ⅰ部・Ⅱ部を通して、必ずしも宗教実践の直接の現場ではないミュージアムにおいて、どのように宗教文化をみせることができるのか、またデジタル化やインターネットを通じた公開が進む今、モノを現実空間でみせるということに、どのような意味があり、どういった工夫をしているか、といった点などについても議論を深めたい。
【日時】 2022年12月11日(日)13:00~17:30
開場・受付開始は12:30
【会場】 國學院大學渋谷キャンパス 120周年記念2号館 1階 2101教室
開催形式:対面
※社会情勢に応じて、開催形式に変更の生じる場合がございます。予めご了承ください。
【発題者・題目】 ※〔 〕内は進行の目安時刻につき、前後する場合がございます。
[第Ⅰ部]大学ミュージアムの中の宗教文化
- 深澤太郎氏(國學院大學博物館准教授)
「来て、見て、体感する神道と日本の宗教文化」 - 熊谷貴史氏(佛教大学宗教文化ミュージアム学芸員)
「展示するモノと展示するコト:仏教文化の視点から」 - 下園知弥氏(西南学院大学博物館助教・学芸員)
「キリスト教展示の現状と課題:諸教会の文化をいかに展示するか?」
[第Ⅱ部]多様性の中の日本の宗教文化
- エミリ・アンダーソン氏(全米日系人博物館学芸員)
「強制収容所内の信仰と宗教:アメリカの日系人博物館を通して考える日系人の多様な宗教経験」 - 北原モコットゥナシ氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)
「アイヌ文化展示が照らす日本・東アジアの宗教」
【コメンテーター】
- [第Ⅰ部]田澤恵子氏(公益財団法人古代オリエント博物館研究部研究部長)
- [第Ⅱ部]高橋典史氏(東洋大学社会学部国際社会学科教授)
【主催】 國學院大學 研究開発推進機構 日本文化研究所
【使用言語】日本語
【参加費】無料
【参加申込について】参加をご希望の方は、下記Webページの[申込フォーム]の①か②のどちらかより、12月4日(日)までにお申し込みください。
[申込フォーム①](フォーラムのみ)
[申込フォーム②](フォーラム+展示見学)
※フォーラムは終了しました。
プログラム[PDF]
※こちらからダウンロードいただけます。
チラシ[PDF]
※こちらからダウンロードいただけます。
《展示見学のご案内》
深澤太郎氏(國學院大學博物館准教授)「展示担当者がミせる宗教文化」
【日時】2022年12月11日(日)シンポジウム終了後、17:45~(30分程度を予定)
【展示情報】國學院大學博物館ホームページ・特別展「走湯山と伊豆修験-知られざる山伏たちの足跡-」
【受付】事前予約制。上記[申込フォーム②]よりお申し込みください。
※國學院大學博物館のホームページからは、展示見学にお申込みいただけません。
※申込受付は感染症対策の都合により先着順となっております。また、博物館での受け入れ準備の都合上、当日のお申し込みは受付できません。予めご了承ください。