カリキュラム

2014年5月31日更新

哲学・倫理学コース

 古代ギリシア以来、批判的に吟味されつつ継承・展開されてきた哲学の精神を、現代に生きる者として、どのように批判し、理解し、そして受容するかをまず学びます。

 哲学概論、哲学史というもっとも基本的な学説の講義をはじめとして、倫理学、論理学、宗教哲学、科学哲学、言語論、インド思想史、日本思想史、そして現代哲学など、多岐にわたる哲学的知識を探るとともに、特殊講義においては具体的なテーマ、あるいは哲学者・思想家に焦点を絞りながら問題を掘り下げます。

 ギリシア語、ラテン語、サンスクリット語といった古典語(初級・中級)の授業が開講されているのも大きな特色です。

 また自発的・創造的な知的訓練の場として、基礎演習、演習の授業が置かれています。それらは学生各自の哲学的思索を真理へといざなうものであり、その集大成が卒業論文です。

美学・芸術学コース

 美学は、西洋哲学の一分科として成立しましたが、諸芸術の動向の理論的・史的考察との関連において独自の展開を見てきました。この美学と、具体的な諸芸術ジャンルの理論的考察としての芸術学、史的・実証的研究としての美術史とを視野に収めるためのコースです。

 しかし、美学・芸術学コースだからといって、芸術作品だけが研究対象というわけではありません。目に見えるすべての現象を対象として、ものを考える力と想像力を育成します。

 基礎的科目のほか、特殊講義では西洋美術史、日本美術史、東洋美術史、音楽史、映像論、舞踊論、建築論などさまざまな芸術ジャンルについて学びます。演習は純粋に美学理論的なものから個別芸術学的なものまで、特定のテーマを徹底的に掘り下げ、卒業論文に役立ててゆきます。

 なお、さらに勉学を進めたい学生のために、大学院文学研究科史学専攻のなかに美学・美術史コースが置かれています。

授業紹介

基礎演習

基礎演習の授業風景

基礎演習
担当教員:宮元啓一
 
人の考え方は、数多くの文化圏ごとに驚くほど異なるように見える。その差異の根源を、自身を棚上げにすることなしにさぐり、さらには案外通ずるところもあるかなという深部に触れることもときとしてあることを実感することが、人の考えを理解することの第一歩。難しいからこそ考え甲斐があるものだと痛感している。

西洋美術史

西洋美術史の授業風景

西洋美術史
担当教員:小池寿子
 
「西洋美術史」は、前期では古代メソポタミアから紀元1000年まで、後期ではロマネスク時代から20世紀に至る美術の流れを網羅的なスケジュールにもとづいて、毎時間、パワーポイントを使って芸術作品を映し、それらを生追う授業です。広くは芸術、そしてより狭義には美術に関心を持つ皆さんが、西洋における美術の歩みを包括的に理解していただくための基礎となるようにみ出した時代背景も含めて解説しています。広大な時空間を、作品を通じて旅するわけですが、そもそも造形行為とは何か、そこに込められた各時代・民族の死生観とはなにか、といったテーマを提示しつつ、創造力と想像力の「力」の謎についても迫りたいと思います。「作品」が語る歴史は、「人間とは何か」という問いへと私たちを誘ってくれるでしょう。

倫理学

倫理学の授業風景

倫理学
担当教員:金杉武司
 
あなたは電車の運転士で、時速100kmで疾走している。前方を見ると、5人の作業員が工具を手に線路に立っている。しかし、ブレーキがきかず、頭が真っ白になる。ふと、左側へとそれる別の線路が目に入る。そこにも作業員がいるが、1人だけだ。電車を別の線路に向ければ、1人の作業員は死ぬが、5人は助けられる。この場合、どうすることが「善い」選択で、どうすることが「悪い」選択なのだろうか? 倫理学の授業では、たとえばこのような事例を通して、「善い」とか「悪い」とはどのようなことかを考えます。授業では、「善悪とは何か」という問いに対するさまざまな考え方を紹介するとともに、どの考えが最も説得力のあるものであるかを、学生の皆さんとともに議論しながら考えていきます。 

このページに対するお問い合せ先: 文学部資料室

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