准教授

山本 健太

ヤマモト ケンタ

所属
経済学部 経済ネットワーキング学科
研究分野
経済地理学、都市地理学
  • 研究・教育活動

    学位

    博士(理学) (2009年3月 東北大学 理博第2516号)

    研究テーマ

    論文

    大都市の創造性とアニメーションスタジオの役割:労働者の働き方とネットワークに着目して(2018/04/01)

    アメリカ議会図書館蔵初期外邦測量図データベースの構築(2017/02/01)

    著書

    ライブパフォーマンスと地域 伝統・芸術・大衆文化(2017/01/20)

    コンテンツと地域 映画・テレビ・アニメ(2015/12/25)

    詳細を見る

教員からのメッセージ

身近なものから世界が見える,地域が見えてくる

皆さんは,テレビアニメがどのように作られているか知っていますか?今では日本を代表する製品のひとつとも言われるアニメですが,その生産現場の実態はあまり知られていません。日本のアニメはパラパラ漫画のようなもので,生産過程では大量の紙に1枚1枚絵を描き,色を塗る多くの労働者が必要でした。これはパソコンの性能が上がり,多くの画像をパソコン上で作れるようになった現在でも,基本的には変わっていません。色付け担当の人たちは,筆をマウスに持ち替えて,パソコンで色を塗るようになりましたが,原画や動画といわれる線画を描く人たちの仕事道具は,いまだに紙と鉛筆です。
日本の製造業は,このような労働集約的な生産工程を海外移転させてきました。製造業の空洞化問題は教科書で取り上げられていますので,皆さんもご存知でしょう。アニメ産業も同じ状況です。アニメスタジオの多くは東京にありますが,韓国ソウルや中国上海といった,東京へのアクセスがよく,安価で大量の労働力が入手しやすい地域へ生産基地を設置していきました。そのおかげで,日本のアニメは年間100シリーズを超える生産量を達成しました。
最近では,それら地域での労働賃金の値上がりを理由のひとつとして,日本国内の地方に生産基地を設けるスタジオもあります。一方で東京のスタジオでは,技術の伸び悩みや経験者の不足といった問題が顕在化しています。実際にスタジオを訪れて関係者の話を聞いていると,そのような産業と地域のもつ課題が良く見えてきます。
私が担当する講義では,このような「経済」と「地域」の関係を,「現場」の視点から学んでいきます。例えば,国民経済,グローバル経済の中で地域がどのように位置づけられてきたのか,また日本の経済構造の中で,地域間格差がどうして形成されてきたのかを学ぶ「地域と経済」があります。また「フィールドワーク入門」では,人々の生活と地域経済の構造を,多面的,多角的な視点から調べ,理解していきます。統計資料や文献による調査だけでなく,実際に現場にいって,聞き取り調査やアンケート調査など,様々な手法で地域経済の実態を明らかにしていきます。これらのキーワードにピンと来た方は,ぜひ講義室の扉を開いてください。

山本 健太 准教授 の記事

他の記事を見る

MENU