井上順孝教授は、宗教学を専門にする研究者です。
國學院大學日本文化研究所では、教派神道の研究、新宗教の研究、宗教教育の調査など、資料収集や調査、データ分析などの研究をおこない、宗教情報リサーチセンター長としては、宗教情報の収集・公開にも尽力されています。
今回、井上教授が推薦するのは、『世界の宗教は人間に何を禁じてきたか』というご自身の著書です。
【井上教授の推薦文】
神道は戒律がないと思っている人も多いようです。確かにイスラム教やユダヤ教のようなはっきりした戒律は少ないですが、タブーとされていることや慎むべきとされていることは意外に多くあります。宗教によって禁じられていることをいろいろな宗教で比較してみると、多くの宗教に共通するものがあったり、ある宗教にだけみられるものがあったりします。本書は身近な生活の中に溶け込んでいる宗教の影響を考えていく上で参考になるはずです。
井上順孝著『世界の宗教は人間に何を禁じてきたか』河出書房新社(KAWADE夢文庫)、2016年。
井上教授は、学生には、広い視野から物事を考える力をつけて欲しいとの思いをもって教育にも携わっています。
是非、皆さん、ご一読下さい。