2025年5月20日更新
観光まちづくり学部1年(2024年取材時) 荒井 咲頼さん
石山千代先生の「まちづくりと観光」という授業で、ゲスト講師として江崎貴久さんが来られ、ご自身の取り組みについて話されました。貴久さんは三重県鳥羽市で「海島遊民くらぶ(以下、遊民くらぶ)」というエコツアーを運営され、鳥羽の魅力を発信されている方です。将来、観光コンサルタントになりたいと思っている僕は、貴久さんの取り組みに興味を持ち、遊民くらぶでの5日間のインターンシップに応募しました。
遊民くらぶにはいろいろなツアーがあるのですが、僕が主に手伝ったのは無人島カヤックツアーです。まず、お客さんが来る前にカヤックを波打ち際まで運びます。その重いこと!お客さんの見守りのためカヤックに乗ってツアーに同行して無人島へ。ツアーが終わると、カヤックについた海水や砂を徹底的に取り除かなければなりません。お客さんの見えないところで、事業者さんは大変な作業をしていることを知りました。
フランス人夫婦の海女さん見学ワンデイツアーにも同行しました。海に潜って目は痛くないのか、海女さんはなぜ女性だけなのか、などと次々に質問します。彼らの英語をなかなか理解できず、語学力不足を痛感するとともに、地域の観光には英語が堪能な人材が必要だと思いました。
フランス人のインターン生と毎日一緒にお風呂に入ったり、美味しい魚料理を毎晩おなか一杯食べたりと楽しい5日間でした。
貴久さんから「2日目より3日目のほうがカヤックの操作が楽だったでしょ。なぜだと思う?」と聞かれました。確かに3日目は楽でした。でも、なぜだろうと考えなかったので、貴久さんの問いに僕は答えられませんでした。そんな僕に貴久さんは「2日目と3日目では風の強さや波のスピードなどが違っていたはず。観光コンサルになりたいのなら、視野や関心をもっと広げないとだめよ」と助言してくれました。
別の機会に、今度は僕が貴久さんに鳥羽についてどう思うかたずねました。すると「答えることは君にはまだ早い」という返事。その言葉から「人に答えを求める前に自分でいろいろ調べることが大切」という貴久さんの僕へのメッセージを感じました。貴久さんはコツコツと努力することが苦手な僕の性格を見抜いていたのだろうと思います。
インターンから帰ってきて自分が少し変わったように思います。例えば鎌倉の寺について調べるとき、以前だったら寺数だけで終わっていました。今は、その寺にどんな歴史があるのかなど、もっと詳しく調べるようになりました。
インターンは時に、人生に大きな影響を与えてくれる人と出会わせてくれます。仮に出会いがなくても、何かしら大きなものを与えてくれます。皆さんもぜひ参加してほしいと思います。
お世話になった海島遊民くらぶ
カヤックツアー
鳥羽の海
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