【学生生活を楽しもう】

2025年4月23日更新

島の子どもたちが 魅力を知る教育プログラムを作りたい

観光まちづくり学部1年(取材時) 牧 小紗さん

オリエンテーションで声を掛けてくれた人と友だちに

 私は鹿児島県の離島、徳之島の出身です。高校生のとき、先生に勧められてJALの「高校生による徳之島の魅力発信プロジェクト」に参加しました。それがとてもやりがいがあり、地元に貢献したいとの気持ちが強くなり、この学部への進学を決めました。

 東京や横浜に行ったのもオープンキャンパスのときが初めて。徳之島は人よりも牛の数のほうが多いといわれるくらいなので(笑)、人の多さには驚きました。また、徳之島にはない電車に乗るのも新鮮でした。不安は全く感じませんでした。都会の活気に触れて、ここで大学生活を送ることができれば、いろいろなスキルを身に付けたり、視野が広がったりして成長できるに違いないと心がワクワクしました。ただ一つ心配だったのが、友だちができるだろうかということ。しかしその心配は入学式前日のオリエンテーションのときに消えました。声を掛けてくれた子がいて、以来、ずっと仲良くしています。また、ゼミで一緒の子たちとも友だちになりました。入学当初は、意識的に標準語を使ってみんなとおしゃべりしていました。今は慣れたので、それほど意識しなくても標準語が出るようになりました。それでもたまに徳之島の方言が出て通じないことがありますが、みんなは気にしないので、私も気軽に話せています。

 週2~3回夕方、パン屋さんでバイトをしています。そのあと部屋に帰ってから夕食を作って食事。外食は高いので自炊をしています。時々、無性に島の食べ物を食べたくなります。そのときは母や祖母に連絡をして、島の郷土料理の鶏飯やお菓子のサタマメ(黒砂糖豆)などを送ってもらっています。親元を離れて、家族の有難さがよくわかりました。

ここのお店のピザが美味しくて大好き!&チーズとはちみつが合うことに気づいた日(ここにきてからハマった)

いとこと初めて夜のみなとみらいを楽しんだ日(都会感味わった)

ある日の夕食ご飯お味噌汁鮭のホイル焼きスペアリブ水菜とカニカマの春雨サラダ

外からの目線で島の魅力を再発見

 大学生活に慣れた6、7月頃、地元がとても恋しくなりました。島にいるときは、特に何も感じなかった真っ青な海が恋しいのです。東京や神奈川にも海はありますが、電車に乗ってわざわざ行かなくてはなりません。でも、徳之島では毎日学校の行き帰りにも眺められるほど、海は身近にありました。逆にいえば、海があることがあまりにも当たり前すぎて、島にいるときはその素晴らしさに気付きませんでした。しかし、島から出たことで、海は徳之島の大きな魅力の一つだと再発見しました。“外からの目線”は地域づくりに重要だと、自分の体験から強く感じています。

 1年生なので今は座学が中心ですが、2年生になったらフィールドワークが増えてくるのでとても楽しみです。また、夏休みを利用してインターンシップにも参加するつもりです。

 かつての私がそうであったように、島にはたくさんの魅力があるのに、島の子どもたちは地元の良さにあまり気付いていません。大学を卒業したら島に帰って、子どもたちが島の魅力を知る教育プログラムを作りたい。そのときに、フィールドワークやインターンシップなどでの経験がきっと役立つと思います。

 地方から都会に出てくることは不安かもしれませんが、ここの学部の人たちは積極的に声を掛けてくれるので、すぐに馴染めます。一人暮らしは確かに大変だけど、自立心を養えます。私自身、めんどくさがり屋だったのですが何でも自分でするようになり、その変わり様に両親も驚いています。楽しく充実した大学生活を送れますよ。

このページに対するお問い合せ先: 観光まちづくり学部

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