由緒ある大明神での経験を実家のお社に活かす。

2017年3月25日更新

來宮神社(静岡県熱海市) 奉職
山本 篤信さん 神道文化学部神道文化学科 平成24(2012)年3月卒業

私は東京の社家の長男として、神道文化に親しみながら育ちました。そのような私にとっても学生時代の学びは新鮮で、古事記や日本書紀といった古典の詳細や法律関連の知識など、新たな学びに奥深さを感じたと記憶しています。また、卒業論文として重要無形民俗文化財である「江戸の里神楽」に取り組みましたが、その研究を通じ、神職には四季を敏感に感じ取る繊細さが求められる事実に気づくことができました。

現在、お仕えしている來宮神社は、熱海一帯の地主神として親しまれています。神社で執り行われる各種行事への人出は多く、特に毎年7月の例大祭は盛大で、私はそこで典儀という重要な役目を任され、通常のお勤めでは得られない経験を積ませていただいています。また、日々の御祈祷、地鎮祭などの諸祭儀からは、神職として必要な臨機応変な振る舞いなど、多くのことを学んでいます。若輩者の私は苦労することも多いのですが、そのたびに院友でもある宮司の存在のありがたみを実感しています。

将来は実家のお社にお仕えし、代々培ってきた神道文化を地元の方々に伝えたいと考えています。皆さんが気兼ねすることなく、朗らかな心持ちで鳥居をくぐっていただけるよう、一層精進したいと思います。

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