所作の意味を心で反芻しながら、
日々実直に神明奉仕に勤しむ。

2021年6月24日更新

靖國神社  奉職(勤務) [取材時] 神道文化学部 神道文化学科 大手 勇人さん(2017年卒業)

 神職に従事していた大叔父を見て育ち、神社が身近な存在だった幼少期。中学生の時に神職を目指すことを決意し、入学後はフレックスAコースを選択して、神社で住み込みの実習をしながら夜間の授業を受講しました。特に思い出深いのが、祭式中の歩行の仕方や頭を下げる角度、神饌の受け渡し方法などを学ぶ3年次の演習です。その中で大切にしていたのは、「なぜこの場所・タイミングで作法を行うのか」と常に問うこと。神職は神様にだけでなく、共に奉仕する者に対しても敬意を払わなければなりません。授業や実習といった経験を積むことで、所作の一つひとつに様々な意味が込められているのだと心から理解できました。

 現在奉職している靖國神社では参拝の受付や誘導、境内の掃除、御守り等の頒布品の取り扱いを行っています。毎日執り行うことは決まっていても、参拝者の求めるものは毎回異なっており、丁寧かつ臨機応変な対応が必要です。時には失敗もありますが、経験豊富な先輩方から学び、國學院大學での日々を糧にひたむきに神明奉仕に励んでまいります。

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