重ねた学びから得た自信、
人の縁が拓いた道。

2019年5月30日更新

三峯神社 奉職[取材時]   倉林 吾礼(平成24年3月卒業)

初詣などで神社を訪れたときの、凜とした空気が好きでした。そうした雰囲気や場に興味が湧き、神道文化学科に進みましたが、神社とは関係のないごく一般的な家庭に育ったこともあり、当初は神職の道を考えてはいませんでした。学科では、2年次から祭式教室での実技授業「神社祭祀演習」が始まります。私も白袴を着装し、この授業でお詣りの所作を身に付けました。神職の資格は規定の授業や実習を修了すれば取得できますが、國學院大學の良いところは、望めばそれ以上の経験を得られることです。私の場合は、神道サークル「瑞玉會(みずたまかい)」に所属し、授業以外でも先輩から祭式(神職の作法)の指導を受け、サークルOB や神道研修事務課の紹介で神社での助勤(アルバイト)も行いました。講義では神社での基礎作法を習いますが、神饌(しんせん:神前への供物)の作り方や行事作法は神社によって異なりますので、実際に体験してみないと分からない部分もあります。経験を重ね、神職への思いと迷いの中で葛藤する私の背中を押してくれたのは、サークルのOB からの「三峯神社に奉職しないか」という誘いでした。國學院大學には、社家(神職を受け継ぐ家)の出身か否かにかかわらず、神道を研究し、神職を目指せる環境があります。興味があるなら、ぜひ自信を持って学びを志してほしいと思います。

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