研究室探訪―新倉 真矢子 先生

2017年6月19日更新

ドイツ語とドイツ語圏の言語・文化

 専門は、ドイツ語音声学・音韻論、ドイツ語教育です。日本語とドイツ語の発音のメカニズムや特徴を比べ、日本人のドイツ語が伝わりにくいところや聞き間違いを起こしやすいところを実証的に研究しています。ドイツ語の発音は、発話スタイルにより異なり、くだけた会話では音が省略され、別の音に変わるため、日本人学習者の聴取を難しくさせています。
 また、外来語がどのように各言語に適応されたかを調べることにも関心があります。日本語の「ビタミン」は、ドイツ語ではVitamin(ヴィタミーン)ですが、英語ではVitaminと(ヴァイタミンとも)発音し、アクセントや強勢の位置も異なります。ドイツ語の母音öは、日本語で「エ」(Köln「ケルン」Goethe「ゲーテ」など)に置き替えられますが、フランス語の同じ音が「ウ」(Pot au feu「ポトフ」など)に直されていることも外来語適応を調べる上で面白いところです。

Lebkuchen:スパイスの入ったハート型のお菓子。ミュンヘンのオクトーバーフェストで売られていたもの。

頭部断面模型:声道の説明や発音の仕方を解説するときに使います。 

ドイツのキャラクター:マウスとアンペルマン(歩行者用信号機の赤と緑に使われています)。

よく使われるドイツの2つの発音辞典

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