研究室探訪―笠間 直穂子 先生

2017年3月30日更新

フランス革命と文学・思想

 私の専門は、フランス革命期の文学・思想・歴史です。フランス革命は個人の自由や平等、人権について、そうした個人がどのような社会を作っていくべきなのかに関して、大きな影響を今も、そして日本にも与えています。私の作業は革命期の人たちと一緒に考え、疑似体験することにあります。本当の勉強とは考えた結果や完了した出来事をまる暗記することではありません。そうした考えや出来事のプロセスを当人たちの目でたどりなおすことにあります。いわば異文化体験をするわけで、そうすることによって私たちの生きる社会を違った目で見ることができ、使い古され誰も見向きもしなくなった、自由や平等について新たな体験ができるのではないかと考えています。

 

 

 

 

 

 上はフローベールのカルタゴ取材メモを起こした本。
風景描写に使うため、山の形などもスケッチしています。
下の2冊はフローベールの受けた言語教育を知るために集めた当時の文法教科書。
百年以上前の小学生の落書きを覗くのも、密かな楽しみです。

 

 中央は近代漫画の始祖と言われる19世紀前半のスイス人、テプフェールの作品。
右は19世紀末フランスのサイレント漫画。
現代BDは邦訳が増えて、左のような案内本も登場しました。

 

 左下の2冊はンディアイの訳書、その上はスイスの地名に関する本。
右は南太平洋のフランス領、ニューカレドニアの言語を特集した雑誌。
雑誌の上に載せた絵葉書は、現地で使われる主な言語でのあいさつを表にしたものですが、日本語もふくめ17言語あります。本の下に敷いたうちわは、マリ土産です。

 研究室の壁に、古いパリの地図があります。かつて外国語文化学科の前身にあたる「外国語研究室」の壁に掛かっていたものを、譲り受けました。1966年版の地図ですから、よく見ると現在のパリとはところどころ違っています。眺めていると、半世紀前のパリを歩いている気分になります。

 
 

 研究室の壁に、古いパリの地図があります。かつて外国語文化学科の前身にあたる「外国語研究室」の壁に掛かっていたものを、譲り受けました。1966年版の地図ですから、よく見ると現在のパリとはところどころ違っています。眺めていると、半世紀前のパリを歩いている気分になります。

 
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