研究室探訪―針谷壮一 先生

2017年4月3日更新

中国語の世界をさぐる

針谷先生の研究室

 私は中国語を研究しています。文法・語彙・音声・文字など、中国語に関することなら何でもあつかいます。言葉は現地に行かないと分からないことも多くあります。できるだけ時間を割いて、中国や台湾・香港など中国語圏各地に行き、言葉を観察するようにしています。
 外国語の学習は、たんに単語や文法をおぼえるだけではありません。現地に行けば、スーパーやデパートにはさまざまな中国の「モノ」が並んでいます。日本にはない「モノ」、日本のと似ているようで少し違う「モノ」。現地で手にいれたお金・切符・レシート・レジ袋・カップラーメン……すべてが貴重な資料です。学生がいつでも実物に触れられるよう、ゴミ箱に捨てず、研究室で大切に保管しています。

中国全土の地図。中国語の授業では、黒板にこの地図を掲げ、各省の名前を中国語で言えるよう練習します。

中国の将棋「象棋」。日本の将棋とは、駒の動かし方などがだいぶ違う。取った駒を自分の駒として使えないため、日本の将棋に比べ、比較的短時間で勝負がついてしまう。

中国のそろばん。上と下の玉の数が、日本のより一つずつ多い。20年くらい前までは中国の商店に必ず備えてあり勘定の計算に使われていたが、今は電卓に取って代わられ、ほとんど見かけなくなった。

「出入平安」(出入りする人が平安でありますように)。家の入り口に貼って、家族の安全を祈る。

中国の文具店で購入した案内プレート。「閑人勿進」(関係者以外立入禁止)、「請勿吸煙」(禁煙)、「請勿打擾」(邪魔しないでください)。

同じく文具店で購入した案内プレート。「請随手関門」(ドアを閉めてください)、「保持清潔衛生 使用後請沖水」(トイレの使用後は水を流してください。)

小学館中日辞典。20代後半に少し執筆に加わりました。今は、ほとんどの学生が電子辞書を使っており、紙の辞書を教室で見かけることは珍しくなりました。

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