研究室探訪―福井 崇史 先生

2017年4月3日更新

人は見た目が…何割?

 私の研究上の興味関心は、大雑把に言えば「人の見た目」にあります。と言っても、審美的な観点からのそれではなく、人間による「人の見た目から情報を引き出そうとする営為」への興味関心、と言えばより正確になります。人の見た目とは、ただ「見る」ものではなく、「見る」側がそれを元に様々な価値判断を行うものとしても存在しているのです。そうした、「人の見た目からその人の様々な属性を読み取ろうとする営為の文化史」とでも呼ぶべきものを、19世紀末アメリカという時空間において、文学テクストを軸としながら、私は研究しています。

福井先生の研究室

福井先生の研究室

アメリカ初の「プロの探偵」として19世紀後半に活躍した、Allan Pinkertonの著作集

アメリカ初の「プロの探偵」として19世紀後半に活躍した、Allan Pinkertonの著作集

右は、19世紀末にニューヨーク警察の刑事部長を務めた、Thomas Byrnesが出版した犯罪者の人相ポートレート集

右は、19世紀末にニューヨーク警察の刑事部長を務めた、Thomas Byrnesが出版した犯罪者の人相ポートレート集

19世紀末アメリカの通販カタログ(写真2の左側も同様)

19世紀末アメリカの通販カタログ(写真2の左側も同様)

 左は、19世紀にヨーロッパ~アメリカで流行した(疑似)科学である、「骨相学」の著作からの図版。右は、19世紀末の整形技術について論じた著作から(写真5の左側も同様)

左は、19世紀にヨーロッパ~アメリカで流行した(疑似)科学である、「骨相学」の著作からの図版。右は、19世紀末の整形技術について論じた著作から(写真5の左側も同様)

右は、19世紀末に誕生した人物特定法の一つである「ベルティヨン法」による、耳の形の分類例

右は、19世紀末に誕生した人物特定法の一つである「ベルティヨン法」による、耳の形の分類例

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