人とつながることの大切さを、
子どもたちにも伝えていきたい。

2020年6月24日更新

横浜市立富岡小学校 勤務[取材時] 冨﨑 大史さん(平成30年3月卒業)

「小学校の先生になりたい!」という夢を抱いたのは、中学時代に参加した1日職業体験がきっかけでした。その夢を胸に、國學院大學に進学。1学年が100名ほどの初等教育学科は、入学後しばらくすると先生も学生も全員が顔見知りになるという距離の近さ。図工教育やタブレット教材の活用を、座学だけでなく実践しながら学べたこと、そして海外での教育ボランティアなど、前例のない挑戦を応援してもらえたことは、一人ひとりに目を配ってもらえる少人数制の環境があったからこそだと思います。

忘れがたいのが、演習(ゼミ)での経験です。社会科教育と教育時事問題の双方に知見を持つ安野功教授のもと、社会科の地域学習から保護者対応まで、多彩なテーマをもとに議論しました。ともに学ぶメンバーは、地域の学校での教育ボランティアなどにも積極的に参加している学生ばかり。「今行っている学校でも同じトラブルがあった」「現場の先生はこのように解決していた」など、教員の卵同士で経験を共有できたことは、私の財産になっています。卒業後の担任1年目で悩んだ際も、大学時代の友人には本当に助けられました。大学で得た一番の学びは、人とのつながりの大切さ。私が夢をかなえ、教員を続けていられるのは、大学でお世話になった先生やともに学んだ仲間のおかげです。

現在担当しているのは6年生のクラス。卒業を控えた児童たちに、「みんなの6年間は、多くの人に支えられてきたんだよ」という話をしたのですが、翌日の給食の片付けで、調理員さんに「ありがとうございました」と元気にお礼を言う児童の声を聞き、「自分の言葉が伝わったんだな」とうれしくなりました。子どもたちの成長をそばで見守れるのが、教員という仕事の醍醐味。その充実感を日々味わっています。

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