相手にも、価値を与えられる人間に。

2020年6月24日更新

三菱U F J モルガン・スタンレー証券 株式会社 勤務[取材時] 遠藤 峻太さん(平成26年3月卒業)

國學院大學で経営を学ぼうと決めた理由は、フィールドワークとして現場を体験できる機会の多さと、人と人との距離が近い少人数での学びに、魅力を感じたからです。その選択が正しかったことは、入学後、星野広和先生の授業を受けてみて分かりました。経営管理を学び、議論を重ね、フィールドワークに出る。ある年の事例はビールの製造でしたが、教室で理論を学んでも、醸造や瓶詰めなどの工程において、どこにエラーが出るかは分かりません。工場に行くことで初めて、どこがボトルネック(弱点)で、事前にどのように備えるべきかが見えてきます。さまざまな要素が絡み合う現実を、理論だけで語ることはできない。実際に行動を起こし、自身の目で確かめることの重要性を肌で感じることができた経験は、今日にも活きています。

行動を起こすという点において、学生時代は、社会の第一線にいる人と接点を持つことにも注力していました。アルバイト先の店長や、その紹介で知り合った商社や広告系企業に勤める方々。今思えば「自分を経営する」感覚で、自らの成長にプラスになることを探っていたのだと思います。目指す業界とは異なっていても、各分野で数字に責任を持って働く方の言葉は、自分にとってヒントの宝庫でした。

現在私は、証券会社の営業として、企業の経営層向けに金融課題の解決のお手伝いをしています。学生時代に人を通じて広げた知見が業務の糸口になることも多くあります。顧客の皆さまに割いていただく1時間の価値は、私の1時間とは比べものにならないと考えています。少しでも「役に立つ」と思っていただけるように、日々情報を集め、アイデアを絞り出しています。人として、スケールの大きな方と向き合って仕事ができるのは幸せなこと。価値を受け取るだけでなく、相手にも価値を与えられる人間になれるよう、自己研鑽を続けていきたいと思っています。

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