「好き」から始まり歴史を深く学べる

2018年6月15日更新

【史学科】日本史学コース4年(インタビュー当時) 増田 玲奈さん

  中学生の頃から戦中の資料や図を見るのが好きで、高校時代の日本史Bの授業が面白かったのがきっかけとなり、社会科の教員になりたいと考えるようになりました。生徒に歴史を教えるためには、自らが質の高い学びをしなければなりません。國學院大學を志望したのは、歴史学に強く、教員養成課程も整っているから。今は、大学に入って好きになった宝塚歌劇に絡め、「宝塚歌劇からみる戦時期の社会の変容」というテーマで研究に取り組んでいます。

  最近は「歴女」が話題ですが、単なる「歴女」にとどまらないよう1年生のころは大いに悩みました(笑)。「仏像を見て楽しい」ではなく、そこから発展させて考えるのが「歴史学」。そこには「1つの解」があるわけではないので、幅広い立場、視点で物事を見なければなりません。大学で学ぶ歴史は、中学・高校とは違い、事象を覚えるというよりは、一つの事象に対して文献などに当たって考え、自分の論を展開することが求められます。ゼミ以外でもレポートを書く機会が多く、丸暗記した知識を問われる授業はほとんどありません。学びの中で、こうした力は自然と身についたと感じています。

 「社会科は暗記もの」というイメージが強く、好き嫌いが分かれやすい教科ですが、私を歴史好きにしてくれた高校の恩師のように、生徒に「面白い!」と思ってもらえる授業のできる教員になりたいです。専門性を磨かせてもらった、この学科での学びが必ず生かせると思っています。

史学科を漢字一文字で表すと「求」

 新たな歴史像を生み出すには、常に探求心を持つことが必要です。この学科は、自分が面白いと感じたことをとことん追求する場です。

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