さまざまな立場から物事を考え、区民の皆さまの期待に応える。

2018年6月4日更新

千代田区役所 政策経営部 災害対策・危機管理課勤務[取材時]  三上 敏治さん 

公務員=窓口業務。区役所勤務の両親を持ちながら、私はかつてそう思っていました。印象が変わったのは、2011年の東日本大震災で対応に当たる父の姿を見てからです。鉄道が運休する中、父は区の施設に泊まり込み、都心から徒歩で帰宅する方々のサポートを続けました。「こんなに幅広く人を支えられる仕事は他にない」と公務員に対する考えを改めた私は、大学3年次から大学の講座を通じて試験対策の学校に通い始め、本格的に公務員を目指すようになりました。現在私は、千代田区役所の災害対策・危機管理課というセクションで、防災計画の見直しから地域の消防団支援まで幅広く防災に関わる仕事に携わっています。その支えになっているのが、大学時代に長谷川光一先生のゼミで身に付けた「物事をさまざまな立場から考え、捉え直す」力です。実際の民事裁判をテーマに発表を行う長谷川ゼミでは、考えうる選択肢を多くの視点から考察することが、結論以上に重視されました。ゼミで学んだ姿勢は、役所内での業務はもちろん、区民の方とのやりとりにも生きています。問い合わせに「決まりだから」と結論を押し付けても納得してもらうことはできません。根拠となる規則をかみ砕いて説明し、相手に寄り添って「こう決まっているけれど、別のやり方もできますよ」と臨機応変に対応して初めて、区の方針を理解いただき、信頼関係を築くことができるのだと思います。受け身にならず、常に相手の立場を考えて行動し、区民に頼られる職員を目指したい。それが、入庁4年目を迎えた私の思いです。

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