今あるものを覆し、
新たな価値を掘り起こす。

2020年6月24日更新

伊藤忠食品株式会社 相模原IDC 勤務(取材時) 門田 将大 文学部史学科 平成25年3月卒業

通説を疑い、これまでにない見解を提示し、資料を用いながら自らの説が正しいことを実証していく。史学科で求められる歴史との向き合い方は、小・中・高で習ってきた事実や年号を暗記するだけの日本史とは、180度異なっていました。その最たる例が卒業論文です。私は豊臣政権下の五大老・五奉行制度を主題に選びましたが、先行研究が多いこの切り口でオリジナリティのある論点を見つけるのは難しく、苦戦していました。そんなとき、指導教授であった矢部健太郎先生に「過去の論述をおさらいするだけの論文に意味があるのか。教科書を覆すくらいの気持ちでやれ」と叱咤されたのです。その言葉に奮起し、五奉行の一人である増田長盛に焦点を絞り、彼が歴史の中でどのように権力を行使したのかを検証。最終的に、五奉行の官僚的な力はこれまで考えられてきたものよりもずっと大きかったのではないかという見解に、たどり着くことができました。

充実した大学生活を経て、卒業後は食品専門商社に就職。現在は、大手スーパーマーケットの物流を受託するセンターで管理業務に就いています。私の仕事は、配送車や構内に目を配りながら改善につながる推論を立てた上で、テストと検証を重ね、コスト削減によって当社の利益の幅を広げていくこと。4年前、現場を知ろうと自ら志願して本社勤務からセンターに異動した際、「今あるものを疑い、目標に対してどんなアプローチをするかを考え抜く」という業務のプロセスが、史学科で学んだ研究手法とあまりに似ていたことに驚きを感じました。現状維持より、行動を起こすことで新しい価値を掘り起こしたい。國學院大學で身に付けた姿勢は、今、仕事に向き合う上での揺るぎない軸となっています。

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