浅野 春二

教授

浅野 春二

アサノ ハルジ

所属
文学部 中国文学科
研究分野
道教儀礼研究
  • 研究・教育活動

    学位

    博士(文学) (2001年4月 國學院大學 文乙第161号)

    研究テーマ

    論文

    「台南道教の進表符について」(2018/03/30)

    「八門召魂壇における摂召儀について―南宋期道教の神虎召魂法から―」(2017/03/30)

    著書

    『台湾における道教儀礼の研究』(2005/11/01)

    『飛翔天界 道士の技法』(シリーズ道教の世界4)(2003/10/30)

    詳細を見る

教員からのメッセージ

わたしが中国の研究を始めたきっかけは、学部の学生だった頃に、台湾で道教の祭りを見たことでした。卒業論文の指導教授が台湾の農村で行われる儀礼の調査をする際に、わたしも同行させてもらったのですが、初めて見る道教儀礼は目、耳、鼻、皮膚に触れてくるものすべてが圧倒的でした。
 儀礼は主に閉め切った廟の中で行われます。香の煙や斗灯の灯から出る油煙で、廟内は目も開けていられないほどになり、しばらくすると目が痛み涙が出るばかりか、喉や鼻も煙にやられてしまいます。儀礼は音楽の演奏を伴いますが、これも耳どころか皮膚にまで響く大音響です。道士たちのきらびやかな衣装にも驚かされます。
 そして儀礼は延々と続きます。二十分から二時間ほどのプログラムが、若干の休憩を挟みながら、短くても二日半、長いものでは一週間以上にも及びます。道教儀礼には呪術的要素や演劇的要素が含まれ、見ていておもしろい部分も多い反面、単調な念誦や所作のくり返しも多く、すぐに睡魔に襲われます。睡魔と戦いながらじっと見続けているのはなかなかの苦痛でした。しかし、そうした苦痛も含めて、道教儀礼の時間・空間に身を置くことがわたしには非常に心地よく、楽しく思えました。
 その後わたしの興味は道教の儀礼に傾き、その研究を専門とするようになりましたが、台湾での本格的な調査を開始したのは、はじめて道教の祭りを見てから八年も経ってからのことでした。自分の進むべき道を自覚するのに随分と時間がかかったものです。何の考えもなく台湾へ行ったことが、後になって気が付くと、自分にとって大きな意味を持つことになっていたのでした。
 皆さんも機会があれば、実際に中国大陸や台湾に出かけてみてください。さまざまな発見があるかもしれません。中国文化は奥深さと、計り知れない広がりとを秘めています。何か心惹かれることに出会えるかもしれません。

浅野 春二 教授 の記事

他の記事を見る

MENU