教授
藤野 寛
フジノ ヒロシ
- 所属
- 文学部 哲学科
- 研究分野
- 哲学(倫理学)、ドイツ現代思想
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研究・教育活動
学位
Ph.D. (1993年9月 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学)
研究テーマ
論文
哲学の表現形式としてのエッセイ ー アドルノ「形式としてのエッセイ」を読む(2024/02/15)
『「いき」の構造』は倫理学の書か、美学の書か(2022/11/15)
著書
哲学を愉しく学ぶ(2025/02/28)
『啓蒙の弁証法』を読む(2023/01/17)
教員からのメッセージ
文学部に入学したものの、自分が何をしたいのか、自分に何ができるのか、わからないままに、消去法で選んだのが、哲学科だった。おかげで、一体自分は何をしておれば哲学していることになるのか、という問いが、新たにつけ加わることになり、いまだに答えは ― もちろん ― 出ていない。ただ、哲学の本や論文を読みながら自分の頭に浮かぶ考えをノートに書きなぐっているときが何よりも愉しい、という可笑しな人生になってしまった。「人生は可笑しい(absurd)」とは、カミュやネーゲルも言っていることだ。哲学も、「人生の可笑しさ」とつきあう ― かなり可笑しな ― やり方の一つだ、と思う。ふんだんに ― できれば苦笑・失笑ではなく、朗らかに ― 笑うこと、それが目標だ。