教授
藤野 寛
フジノ ヒロシ
- 所属
- 文学部 哲学科
- 研究分野
- 哲学(倫理学)、ドイツ現代思想
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研究・教育活動
学位
Ph.D. (1993年9月 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学)
研究テーマ
論文
批判の規範的前提と歴史哲学(2021/09/30)
「倫理学と美学ー倫理と美の関係の帰趨を展望しつつ」(2018/03/31)
著書
『アドルノ美学解読ー崇高概念から現代音楽・アートまで』(2019/12/20)
『友情の哲学 - 緩いつながりの思想』(2018/05/10)
教員からのメッセージ
文学部に入学したものの、自分が何をしたいのか、自分に何ができるのか、わからないままに、消去法で選んだのが、哲学科だった。おかげで、一体自分は何をしておれば哲学していることになるのか、という問いが、新たにつけ加わることになり、いまだに答えは ― もちろん ― 出ていない。ただ、哲学の本や論文を読みながら自分の頭に浮かぶ考えをノートに書きなぐっているときが何よりも愉しい、という可笑しな人生になってしまった。「人生は可笑しい(absurd)」とは、カミュやネーゲルも言っていることだ。哲学も、「人生の可笑しさ」とつきあう ― かなり可笑しな ― やり方の一つだ、と思う。ふんだんに ― できれば苦笑・失笑ではなく、朗らかに ― 笑うこと、それが目標だ。