教授
星野 靖二
ホシノ セイジ
- 所属
- 研究開発推進機構
- 研究分野
- 宗教学、近代日本宗教史
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研究・教育活動
学位
博士(文学) (2006年9月 東京大学 博人社第548号)
研究テーマ
「宗教概念」関連、近代仏教関連、近代日本におけるキリスト教と仏教の交渉について、自由主義的な宗教運動について
論文
「合理的宗教論」と「実存的宗教論」―井上円了と清沢満之を取り巻く同時代的な文脈(2020/12/01)
『経世博議』解題(2019/09/01)
著書
維新の衝撃・近代日本宗教史・第1巻(2020/09/01)
日本仏教と西洋世界(2020/03/01)
教員からのメッセージ
専門は宗教学で、最近は主に近代の日本において「宗教」というものがどのようなものとして捉えられ、また語られてきたのかということについて、実際に何らかの宗教伝統に関わっていた人々に即して考察している。
既に近代日本における宗教言説の展開については一定の研究蓄積があるが、問題関心は特定の宗教伝統を奉じる者達がその宗教伝統をどのように捉え、提示してきたのかという点にあり、そうした観点から一部の仏教徒達やキリスト教徒達に焦点をあて、それらの人々が同時代的な宗教言説を何らか参照しながら自らの宗教理解を組み立て直していく営みについて研究を行ってきた。
更に、これをそれらの人々が単に同時代における宗教言説を受容して読み替えていく営為としてのみ捉えるのではなく、そこでそれらの人々が様々に自らの宗教伝統について語ることが、また再帰的に近代日本の宗教言説の形成に関わっていくという往還的な過程として論じることを試みている。
また、これに関連して近代日本の宗教の歴史を叙述する際の方法論についても関心を持っている。
本プロジェクトでは、Encyclopedia of Shintoの編集補助と、デジタル・ミュージアムに移行が予定されている諸データベースの実務担当者との連絡調整等を分担している。
担当プロジェクト:「デジタル・ミュージアムの運営および日本の宗教文化の国際的研究と発信」