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神道文化学部 卒業生メッセージ その2(平成29年3月)

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神道文化学部長 武田秀章

2017年3月14日更新

観月祭の裏方の統括役でした(フレックスA(夜間主)4年 細江さん)

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私は社家出身ではありませんが、神道や日本文化への関心から、神道文化学部に入学しました。学部には、私のような一般家庭の出身者が約7割在籍しています。
わが学部では、社家・非社家の区別なく、和気藹々と神道を学んでいます。

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入学後、神職課程を履修しました。最も印象深かったのは「神社祭祀演習」です。檜作りの神殿がある祭式教室で、白衣袴の着装、立ち居振る舞いの作法、祭典の進め方まで、実践的に学びました。
おかげさまで長時間の正座をはじめ、日本人らしいマナーや立居振舞が、しっかりと身に付いたと思います。

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神道文化学部では、伝統文化を実践する行事や演習も盛んです。例年10月には観月祭が行われます。私は、舞台設営などを担う裏方学生約70人の統括役でした。
終了後は、皆で大喜びでした。共に力を併せ、最後までやり切った幸せを心から実感しました。約千人に及ぶ観覧者の方々も、十分に堪能していただけたものと思っています。
大学には、例年、全国の神社から100件以上の求人があります。卒業生の約6割が神社に奉職します。私は一般企業に就職しますが、これからもご縁があれば、神社の仕事をお手伝いしたいと思っています。

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皆が平和で幸せに過ごせるように祈ること。これが神道のこころです。
神道のこころを次世代に伝えていくことが、自分に課せられた使命だと思っています。
卒業後も、引き続き神道の担い手として働いていきたいものと願っています。

 

精一杯ご奉仕していきたいと願っています(フレックスB(昼間主)4年 村田さん)

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私は北海道出身です。北国の自然の中で育ちました。
高校時代は、美術部で油絵を描いたり、版画を作ったりする毎日でした。当初は御多分に漏れず西洋芸術に憧れていました。それがだんだんと「ジャパネスク」の方向に引き寄せられていったのです。本学の北海道短期大学部に進学したのは、そんな理由からでした。

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短大卒業後、神道文化学部に編入しました。神道の学部だけあって、内容はとても専門的でしたが、「わかりにくい、むずかしい」と感じたことは一度もありません。未知の知識がとても新鮮でした。
武田先生のゼミでは、『古事記』の話型を「日本の物語の原型」として考察しました。とりわけ太宰治「お伽草紙」に言及した発表では、太宰ファンの先生からとても喜んでいただけました。懐かしい思い出です。

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私は社家出身ではありませんが、おかげさまで都内の大きな神社の事務職として奉職内定をいただくことができました。

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入学当初、その神社にはじめてお詣りした時の、あのすがすがしい心持ちは忘れられません。
微力な私ですが、四月からは精一杯ご奉仕していきたいものと願っています。

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武田学部長より

細江さんも村田さんも、社家の出身者ではありません。
神道文化学部では、約七割が一般家庭の出身者です。
わが学部では、社家出身者も、一般家庭出身者も、相携えて神道の学修に勤しみ、四季折々の行事を活き活きと担っています。
そんな学部の闊達な気風の一端が、二人のメッセージから伝わってくるのではないでしょうか。
細江さん、村田さんの卒業後の活躍を、心から祈りたいと思います。

(写真 増山さん(神道文化学部2年〉、教員有志)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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