文学部について

2023年6月23日更新

 國學院大學は、明治十五年(1882)に設立された皇典講究所をその母胎・前身とし、国史・国文・国法を専修する学校として構想された経緯があります。文学部は、その皇典講究所設立の精神や研究・教授の歴史と伝統を直接に担う学部ともいえるでしょう。

 文学部は、そのような歴史と伝統とを背負いながら、国際化・高度情報化、生涯教育機能の強化、学際化への対応、学術研究の高度化といった近年の要請に応えるため、日本文化の研究を深化させると同時に、異文化との比較・相対化を通じて日本文化を世界へ創造的に発信することができる人材の育成を目指しています。

 文学部は、日本文学科、中国文学科、外国語文化学科、史学科、哲学科の五学科からなります。徹底した少人数教育と卒業論文の必修化(中国文学科は選択制、令和5年度現在)も特徴の1つで、学生は2年間同じ指導教員の指導を受けるとともに、演習形式で発表や質疑応答を行い、4年間の学びの集大成である卒業論文の完成を目指します。

 「文学部不要論」なる言説もまま見かけますが、人間そのものについて考える文学部の学問が、人間社会から不要になることなどあり得ません。文学部では、最先端の研究を行っている数多くの教員と、多彩な授業があなたを待っています。国語・社会・英語などの教員免許、博物館学芸員資格、図書館司書資格の取得のほか、大学院進学という研究者になる道も開かれており、これまでも人文学の各分野に専門的な人材を数多く輩出してきました。

 また、文学部での学びを通じて得られるのは、専門的な知識だけではありません。多様かつ批判的な視点、自らの思考を明晰に他者に伝える力、他者と議論をする力など、学びを通じて得られる力は、現代社会を生きていくうえでも大いに役立つことでしょう。

文学部の教育研究上の目的

 日本文化の研究を深化させるとともに、異文化との比較・相対化を通して、日本文化を世界へ創造的に発信することのできる人材を育成すること。

文学部各学科の「人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的」

日本文学科
 古代から現代にいたる日本の、文学、言語、伝承などを通して、我が国の伝統文化や精神を体系的に学習することにより、社会や物事の本質をとらえ、創造的に思考し、広く社会に資することのできる人材を育成すること。

中国文学科
 中国文学を中心に、関連する諸領域の学習を通して、専門的教養に支えられた根源的視点と創造的思考力を養い、広く国際社会に貢献できる人材を育成すること。

外国語文化学科
 高い外国語能力を習得し、外国文化を学際的・総合的に学ぶことによって、高度なコミュニケーション能力と問題を論理的に分析解決する能力とを備え、国際社会において主体的に活躍できる人材を育成すること。

史学科
 日本史、西洋史、東洋史、考古学及び歴史地理の実証的な学習と研究を通して、客観的かつ批判的分析能力を養い、広く社会に貢献できる人材を育成すること。

哲学科
 哲学・倫理学及び美学・芸術学についての多様な知識の修得を通して、理論的かつ実践的な思考能力を養い、社会に資する創造的人材を育成すること。

文学部の学士課程教育3ポリシー

このページに対するお問い合せ先: 文学部、文学部資料室

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