昭和26(1951)年に創設された文学研究科は、創設67年という長い歴史を持ち、神道学・宗教学、文学、史学の3領域で、専門性の高い教育・研究を推進しています。
 神道学・宗教学専攻、文学専攻、史学専攻の3専攻を擁し、神道学・宗教学専攻では、神道学系と宗教学の2分野、文学専攻は、日本文学、日本語学、中国文学、伝承文学、高度国語・日本語教育の5コース。史学専攻は、日本史学、考古学、外国史学、美学・美術史、博物館学の5コースが設置されています。
 修士、博士の学位は、いずれも神道学、宗教学、文学、民俗学、歴史学の5分野を有し、各分野に多くの研究者や教育者、職業人を輩出しています。特に博士学位の授与数は、課程・論文博士とも人文系研究科としては国内有数の学位授与数を誇り、今日では課程博士の学位を取得し、各専門分野で活躍する大学院学生も増えています。

  • 神道学・宗教学専攻

     神道は、日本人の歴史伝統の中に生き続け、精神文化の根底に位置付けられてきました。神道学は、建学の精神に基づく國學院の中心的学問であり、他学の追随を許さない専門性の高い研究成果を誇っています。また、宗教学分野の教育や研究も充実しており、現代の宗教に関しての調査研究も行っています。
     神道学・宗教学専攻では、学生の主たるテーマによって、神道学系と宗教学系の2つの分野に分かれ、国内はもとより、広く世界から國學院での研究を志す人材が集結し、自由な発想のもとに日本文化の全体を視野に入れた研究を進めています。さらに、国際的な交流も重ね、豊かな人材を輩出しています。

  • 文学専攻

     文学研究は、國學院の中核的な学問のひとつ。文学専攻は、文献学的方法論や民俗学的方法論などに基づく総合的な文学研究の伝統を受け継ぎ、さらに発展させるために、日本文学、日本語学、中国文学、伝承文学、高度国語・日本語教育の5コースを設けています。
     カリキュラムは、「日本古典研究」や国際的・学際的視点を身につける科目群、企画力と調査方法能力を養成する研究実習科目も取り入れ、グローバル化時代に対応したものとしています。これらを基礎として、各コースでは専門分野から掘り下げて研究を行うことができるように、充実した科目を設置しています。

  • 史学専攻

     多数の専門家を輩出している伝統の日本史学、考古学を軸に、外国史学、美学美術史、博物館学を合わせ5コースを設けています。学生の修学意欲に応えるべく、歴史地理学・文化財学関連科目もそろえてカリキュラムの充実を図っており、各コースとも多くの学生が学んでいます。
     加えて、単位互換制度により、明治大学、上智大学など他大学大学院の講義も履修可能であるなど、幅広い研究環境を整えています。また、専任教授に加え、学界第一線の多彩な講師陣、文化財学・博物館学における実務家教員を要しており、論文作成に専念できる研究指導体制が確立されています。

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