経済学部について

2023年6月8日更新

ようこそ、私たちの経済学部へ・・・

 皆さんは「大学での勉強」にどのようなイメージを抱いていますか。高校までの学習の多くは「正解が1つ」しかないような知識の習得が中心ではなかったですか。少しヘンな質問をしましょう。「100円の鉛筆を2本買いました。全部でいくら?」答えは1つ、「200円」ですね。同じように、教科型の入学試験でも、「正しい」答えにマークしなければ得点できません。
 これに対して、大学では「正解がいくつもありうる」問題に対して、皆さんが自分の頭で考え、自分なりに答えを見つけ、自分の意見をもてるようになることが大事になります。とはいえ、「正解が1つ」型の基礎知識の習得が軽視されるわけではありません。そうした知識が土台にあるからこそ、自分の頭で考えることができるようになるからです。
 経済に関する例で説明しましょう。2008年の後半、日本を含む世界各国の景気は同時に悪化しました。その背景にはアメリカのサブプライム問題があったといわれます。では、サブプライム問題とは何でしょうか。ここで詳しい説明はできませんが、どうやら、お金の貸し借りに関係がありそうだ、ということがわかったとしましょう。お金の貸し借りには必ず「金利(利子率)」というものが登場するので、さらに質問することにします。「金利とは具体的にどのようなもので、どんな種類がありますか?」そう、この「金利とは?」は、おそらく基礎知識に属すると考えられます。しかし、「サブプライム問題に端を発するといわれる世界同時不況がなぜ起こったのか、日本はどのような経済政策をとるべきか」という大きな問題になると、いくつも答えがありそうですね。こうした問題を基礎知識なく「自分の頭で考えろ!」といわれても困っちゃいます。
 もうわかりましたね。基礎知識をしっかりと習得し、それらを土台に、あるいは、道具にして、自分が関心を持った(専門的)問題を自分の頭で考えられるようになることこそが、大学での勉強の核心といえるのです。
 というわけですから、國學院大學経済学部での皆さんの学習・研究も、基礎的な科目からスタートすることになりますし、そうした基礎的な科目のいくつかは「必修」といって、単位の修得(一定以上の成績をとって合格すること)が義務付けられてもいます。一年生で学ぶことになる『日本の経済』はその1つで、上に述べた「金利とは?」を最初に学ぶのもこの科目になるでしょう。そうした基礎的な知識を習得して、準備が整ったら、皆さんは(広い意味での)経済学の大海原へと船出することになります。もちろん、どんな船旅にするかは、皆さんの自由です。
 さあ、このサイトをどんどんクリックしてみてください。実にさまざまな専門領域が広がっていることに気づかれるでしょう。皆さんの大航海が実り豊かなものになるように、私たちも努力を惜しみませんが、皆さんも、「これはおもしろい」と思えるものを見つけてとことん追求するのだという意気込みで、この大航海にのぞんでください。いっしょに楽しく勉強していきましょう!!

経済学部 ガイドブック

経済学部の最新ガイドブックです。学部・学科の説明だけでなく、在学生や卒業生が学部の魅力をたくさん語っています。

ぜひ、見てください!

 経済学部ガイドブック2024

経済学部の教育研究上の目的

経済学部は、多元化しグローバリゼーションの進展する社会の中にあって、経済学の基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備え、未来への実践的で創造的な対応力を身につけた、社会に貢献できる専門的教養人を育成することを目的とする。

経済学部各学科の「人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的」

経済学科
 経済学科は、経済学の基本的な分析ツールと幅広い歴史的パースペクティブに依拠し、身近な地域から世界に至る経済・社会・政治の動向を踏まえつつ、日本経済の一層の発展と人類の福祉の向上に貢献できる人材を育成することを目的とする。

経営学科
 経営学科は、経営学と会計学の専門基礎力を備えるよう実践力、創造力、分析力を鍛錬し、企業をはじめとするさまざまな組織の中で、課題の発見と解決にリーダーシップを発揮できる人材を育成することを目的とする。

経済ネットワーキング学科(2019年度以前入学者、募集停止)
 経済ネットワーキング学科は、環境問題や地域問題など新しい問題群を対象にしつつ、ネットワーキングの視点に立ち、問題の起きている現場に即して自ら考え、問題解決を図ることのできる人材を育成すること。

経済学部の学士課程教育3ポリシー

  • 卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

    A 知識・技能

    (DP-A1)経済学の基礎知識を理解している。

    (DP-A2)日本経済の現状を簡潔に解説できる。

    (DP-A3)ICTを活用して適切な情報収集と処理ができる。

    B 思考力・判断力・表現力

    (DP-B1)質的量的データを用いて考えることができる。

    (DP-B2)信頼できる情報に基づき意見を述べることができる。

    (DP-B3)適切な言葉で表現しコミュニケーションできる。

    C 主体性を保持しつつ多様な人々と協働して学ぶ態度

    (DP-C1)課題に主体的に取り組む態度をもつ。

    (DP-C2)チームで協働的に問題を解決できる。

    (DP-C3)多様な価値観を受け入れることができる。

    (DP-C4)職業人生を主体的に選択し準備することができる。

    経済学部は、國學院大學全体の卒業認定・学位授与方針を踏まえ、上記の能力・態度を身につけるために編成された授業科目を履修して所定の単位を修得した学生に対して、卒業を認定するとともに、学士課程の学位を授与します。

  • 教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

    経済学部は、学位授与方針が示す教育目標を達成するため、図に示すような教育課程を編成します。

    ■2020年度以降入学者用(新カリキュラム)

    科目群

    卒業認定・学位授与方針(DP)

    各科目群の教育目標

    知識・技能

    思考力・判断力 ・表現力

    主体性を保持しつつ多様な人々と協働して学ぶ態度

    A-1

    A-2

    A-3

    B-1

    B-2

    B-3

    C-1

    C-2

    C-3

    C-4

    学部共通科目

     

    経済学部の教育理念を体得し、学部での学修に必要な基礎的知識・技能・技法・態度を身につける。

     

    学科基礎科目

     

     

     

     

     

    経済学や経営学に関する基礎的知識・理論・技法を学修し、経済的・社会的・経営的事象を分析するためのフレームワークを身につける。

     

    学科専門科目

     

     

     

     

    各コースの学修に必要な専門的知識・理論・技法を修得し、経済的・社会的・経営的課題の解明に向けた能力を涵養する。

     

    学科応用科目

     

     

     

     

     

     

    経済学や経営学に関する応用的・発展的知識・理論・技法を学修し、経済的・社会的・経営的課題の解明に向け能力を涵養する。

     

    専門演習科目

     

     

     

     

    個人的な研究関心に基づき、専門分野を主体的に学修するための知識・技能・技法・態度を身につける。

     

    関連科目

     

     

     

     

     

    現代社会の経済的・経営的課題を主体的かつ協働的に解決するための実践的スキルを修得するとともに、職業人生を主体的に選択する態度を涵養する。

     

    ■2019年度以前の入学者(旧カリキュラム)は、それぞれ入学年度の履修要綱を参照してください

     

  • 入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)

    ◎求める人材、期待される入学者像

     経済学部は、経済と経営に関する教育を主軸に、主体的に人生を切り拓き、自ら選んだ分野で社会に貢献できる人材を育成します。このことを踏まえて本学部では、次の能力・資質・態度に優れた者を受け入れます。

    ◎入学者選考の観点

    (AP1) 「英語」「国語」「数学」「地理歴史」「公民」を中心に、経済学部で学ぶ内容に対応する科目について、高等学校卒業程度の知識・技能を備える者。

    (AP2) 各自の問題関心に基づき、情報を収集・分析し、論理的に考え、自らの主張について根拠を示しながら表現できる能力を持つ者。

    (AP3) 他者と積極的に交流し、新しい知識や経験に対して主体的に学修する強い意欲を持つ者。

    ◎入学までに身につけるべき教科・科目

    「外国語」「政治・経済」「地理」「日本史」「世界史」「数学」

    (※)学士・一般編入学試験の希望者については、3年次編入となるため、2年度前に1年次で入学した入学者と同じ方針が適用されます。詳しくは、入学試験要項に記載の入学者受入れ方針をご参照ください。

学部改組について

令和2年(2020年)度入学生から、経済学部は「経済学科」と「経営学科」の2学科8コースの新体制が始動しました

このページに対するお問い合せ先: 経済学部資料室

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