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健康的な生活習慣を親子で一緒に!

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國學院大學人間開発学部健康体育学科准教授 川田裕樹

2016年10月1日更新

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 子どもは生活リズム、家庭での過ごし方など、生活習慣の多くを一人で決めることができません。従って、保護者が我が子の生活習慣に関心を持ち、健康的な生活を送れるよう促してあげることが大切です。そこで今回は、子どもが健康的な生活習慣を身に付けるためのポイントを3つ挙げてみたいと思います。

 第一のポイントは「早寝早起き朝ごはん」です。早起きをするとおなかがすいて、朝食をきちんと摂ることができます。朝食をきちんと摂ることで、午前中から活発に活動でき、その結果、夜ぐっすりと眠ることができます。ですから「早寝早起き朝ごはん」は規則正しい生活リズムの基本です。お子さんは「早寝早起き朝ごはん」をできていますか。もし、「朝寝坊しがち」「夜更かしがなかなか直らない」といった場合には、「これならできそう」と思う良い生活習慣を、小さなことを1つだけで良いので、家族で取り入れてみてはいかがでしょうか。例えば、「夕食後はテレビをつけない」でも良いと思います。そうすることで、これまでより15分早く寝ることができれば、やがて15分早く起きることができるようになるかもしれません。

 第二のポイントは「毎日合計60分以上体を動かそう」です。子どもに必要な身体活動量として、「1日に合計60分以上」を「毎日」という目安がいくつかのガイドラインで示されています。毎日ということは、「土曜日も日曜日も祝日も」です。学校や幼稚園・保育園のある平日に比べて、休・祝日はお子さんの身体活動量が減りがちです。また、大人も一日中テレビなど観ながら家の中で過ごしていると身体活動量が減り生活習慣病になりやすくなってしまいます。休・祝日には家族で公園へ遊びに行ったり、ピクニックに出かけたりしてみてはいかがでしょうか。遊びに行くことができない日には、家族で近所を散歩したり、買い物に出かけたりといったことでもかまいません。雨など天候が悪くて外出できない場合は、家族みんなで家の大掃除や模様替えなどをしてみても良いでしょう。「朝から夜まで一日中じっとしていない」という意識を家族全員が持つことが大切です。

 第三のポイントは「おやつは、時間と量を決めて1日1回」です。おやつは、まだ胃が小さい乳児・幼児にとっては、三度の食事でまかないきれない栄養を補うためのものですが、成長するにつれ、補食ではなく「楽しみ」のためのものになっていきます。「楽しみ」なので、子ども任せにしているとつい食べ過ぎになりがちです。食べ過ぎないよう、1日1回、時間を決めて、食べる分だけを器に入れて与えるのが良いでしょう。「箱や袋ごと渡さない」ようにするとともに、「テレビを観ながら」「ゲームをしながら」といった「ダラダラ食い」にならない(大人もしない)ようにすることが大切です。また、清涼飲料水(ジュース)は満足感が得られにくいため、水代わりに飲んでいないか注意しましょう。

 以上、お子さんが健康的な生活習慣を身に付けるためのポイントを3つの視点から述べてみました。子ども任せではなく、親子一緒に良い生活習慣を意識できると良いですね。

 

 

 

川田 裕樹

研究分野

発育発達、健康教育学、運動処方

論文

GPS測定による移動軌跡から得られる幼稚園児の活動の特徴(2022/02/01)

The Association of Body Image Self-Discrepancy With Female Gender, Calorie-Restricted Diet, and Psychological Symptoms Among Healthy Junior High School Students in Japan(2021/10/05)

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