構成員詳細
2009年4月1日更新
高 慶秀(コウ キョンスウ)
KO, Kyoungsoo
| 現職 | : | 外国人研究員 |
| 専門分野 | : | 韓国の古代史・文化史、日本の古代史・祭祀考古学 |
| メッセージ | [研究紹介] 日本と韓国における古代の祭祀に関する比較研究
韓・日の祭祀遺跡の調査を追跡し、資料分析と韓国と日本における諸説の整理を経て比較史的に土着宗教への論点を提示する内容である。今後もこれまでに得られた成果を基礎にして研究を進めるとともに、韓日両国の研究に携わった研究者として学術交流を続け、日本の祭祀考古学の方法論を学び、韓国祭祀考古学の体系的な樹立に向けて寄与するとともに、韓・日の国際(学際)的学術交流にも役に立ちたいと願っている。
「考古資料という「モノ」から如何にして祭祀・儀礼の社会的・文化的意味を解釈するのか、あるいは当時の信仰・観念などの「心」を読み取るのか」という課題のための理論・方法論的な体系の確立は、日本の祭祀考古学のみならず、世界共通であり、人類普遍の基本テーマである。比較史ないし交流史の観点から、祭祀考古学の遺跡、遺物を扱い、その本質的な共通点と相違点を抽出するとともに、歴史的実態、変遷、性格などを明らかにすることによって、それぞれの土着宗教への理解とアプローチが可能になる。
祭祀という伝統・精神文化の視点に立って、韓・日両国の歴史・文化的な特色、さらに共通点と交流の史実などを認識することで、国家という枠を超え、東アジアの全体の中で歴史展開と問題に接近するという基本的な立場から今後も研究を進めていきたい。
[担当プロジェクト] 「祭祀遺跡に見るモノと心」研究プロジェクト
伝統文化リサーチセンターにおける研究プロジェクトでは、増加しつつある韓国の祭祀遺跡の事例を紹介するとともに、今日までの韓国における祭祀研究の成果を整理する。具体的な作業としては、国際的な学術視点のもと、研究支援のためのデータの作成が必要であるということで、韓半島における祭祀遺物のデータベース作成に従事する。土製模造品などの祭祀遺物の出土状況、立地、時期、遺物の構成と変遷、祭祀の内容などの現状の整理を行うと共に、その器種構成などで日本の事例との比較を通じて、日本とどうちがうのか、韓半島に源流を見出すことができるかどうかなどの比較研究のための基礎データとなることが期待される。また通史的な観点で、時期別・地域別な動向なども念頭において、日本の事例との比較を行うことにより、両国の先史・古代における交流関係を明らかにするための資料としても活用できるであろう。 |
|---|---|
| 主要研究テーマ | ・日・韓における土製模造品祭祀
・日・韓における鉄製儀器
・韓国における祭祀研究の現状
・日本における祭祀考古学の方法論及び研究史
・古代における農耕祭祀
・交流の証としての海洋祭祀
・多様な山岳祭祀の諸様相 |
| 社会的活動 (所属学会等) |
所属学会: 祭祀考古学会 |
| その他 | 研究業績:
[論文]
・「韓国と日本の鉄鐸に関する一考察」『伝統文化リサーチセンター研究紀要』第1号、平成21年、125~132頁
・「韓半島の祭祀遺跡と土製模造品」『土製模造品から見た古墳時代の神マツリ』、山梨考古学協会2008年度研究集会資料集、平成20年、19~39頁
・「韓・日の古代祭祀に関する比較研究―三国時代と古墳時代を中心に―」國學院大学文学研究科博士後期課程・日本史学博士学位論文、平成19年3月
・「韓国の土馬と鉄馬」、『季刊考古学―古代祭祀の世界』第87号、雄山閣、平成16年、78~81頁
・「三国時代の海洋祭祀に関する一考察―扶安竹幕洞祭祀遺跡を中心に―」『考古学シリーズ8):考古学に学ぶ(2))』、同志社大学、平成15年、855~865頁
・「韓半島における鉄製儀器に関する考察―三韓・三国時代の有刺儀器を中心に―」『祭祀考古学』第3号、平成14年、93-121頁
・「統一新羅の祭祀に関する一考察―霊巌月出山祭祀遺跡を中心に―」『國學院大学大学院紀要文学研究科』第31輯、平成12年、89-103頁
・「東アジアにおける環頭大刀の系譜と装飾」同志社大学文学研究科博士前期課程・文化史学修士学位論文、平成9年3月
[翻訳]
・金東淑「嶺南地方の6~7世紀代墳墓出土鉄鐸に関する研究」『伝統文化リサーチセンター研究紀要』第1号、平成21年、133~152頁
・李基東「新羅の国制改革と骨品制的権力構造の諸問題―日本律令国家との比較―」『国史学』第173号、平成13年、3~17頁
・金文経「在唐新羅人社会と仏教」『アジア遊学』第26号、勉誠出版、平成13年、6~22頁 |
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