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國學院大學
伝統文化リサーチセンター

第7回 校史・学術資産研究会

2009年3月12日更新


1. 開催趣旨
 本研究会では、戦前期に本学学長を務めた河野省三の青年期における思想形成について、國學院入学以前の河野省三の修学・読書傾向、また彼が熱心に行なっていた雑誌投稿から考察し、あわせて研究課題を提示した。
 
2. 日時
 平成20(2008)年3月19日(水) 15時~17時
 
3. 場所
 本学渋谷キャンパス若木タワー5階0509教室
 
4. 発表タイトルと発表者
 「河野省三の青年期における思想形成」
  松本 久史(講師)
 
5. 概要
 戦前期、本学出身者で最初の学長となった河野省三(1882-1963)は、国民道徳・神道思想・国学の分野を中心に膨大な研究業績を残した。現在、ORC事業では、本学に所蔵されている「河野省三関係資料」の調査・研究を進めている。今回の発表では、河野省三の学問の全体像をとらえるための基礎作業の一つとして、河野省三の青年期における思想形成の問題について考察した。
 本発表は、高等小学校時代の読書・投稿、どのような人物の影響を受けたのか、またその読書傾向に注目して進められた。河野の自叙伝『一日本人の生活』(河野省三博士古希祝賀会、昭和27年)を基にして、高等小学校入学から國學院入学までの河野のライフ・ヒストリーをたどるとともに、「河野省三関係資料」にある河野の投稿文なども併用して進められ、近代学校制度・近代出版によって形成された近代的な知識形成であること。河野が古典に本格的に接し、日本の思想史・倫理道徳史・国学の研究に目覚めていくのは、恐らく國學院入学後であることを指摘した。また明治の投稿青年たちの「ネットワーク」の問題や投稿雑誌がもった役割などの課題が示された。
 発表後には、第9回全体研究会議が開かれた。
 
文責: 戸浪裕之(ポスドク研究員)



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