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國學院大學
伝統文化リサーチセンター

フォーラム「やしろとまつり―社殿は何を伝えるか―」

2011年5月11日更新


1.開催目的
 社殿と祭祀に関して文化財・建築学・宗教学の立場から研究報告・討論をおこない、神社研究に関する理解を深める。
 また、外部研究者を招き各専門分野協業での学際的フォーラムにより、神社の価値の再発見と文化理解の促進を図る。
 
2.開催日時
 平成22年(2010)12月11日(土)13時~16時30分
 
3.開催場所
 國學院大學渋谷キャンパス120周年記念2号館2102教室
 
4.発表者など(敬称略)
 基調講演・コメント
  三浦 正幸 (広島大学大学院教授)
 研究発表
  池谷 浩一 (伝統文化リサーチセンター客員研究員)
  山田 岳晴 (伝統文化リサーチセンターポスドク研究員)
  新木 直安 (伝統文化リサーチセンターポスドク研究員)
 コメント
  西岡 和彦 (伝統文化リサーチセンター准教授)
 司会
  茂木 貞純 (伝統文化リサーチセンター教授・神社祭礼に見るモノと心グループ代表研究者)
 
5.参加人数
 85名
 
6.概要・成果
(A)基調講演
・三浦正幸「神社建築の歴史―建築学における神社―」
 神社建築と寺院建築の相違について、神社本殿は宮殿建築の技法を、寺院金堂は中国の宮殿建築の技法を継承していることを指摘。特に神社本殿には板壁が用いられることを解説した。さらに神明造をはじめ春日造・大社造などの代表的本殿形式の多様性を紹介しつつ、柱の用い方に厳格な区別がある旨を論じた。
(B)研究発表
・池谷浩一「社殿の分布と文化財指定―文化財の視点から―」
 国及び都道府県による指定・登録文化財となっている神社本殿の地区別・形式別・造営年代別の棟数を提示しつつ、現在の都道府県は近世において複数の国郡が混在していることを指摘した。その上で歴史学や建築学など学際的な視点からの検討が必要であると述べた。
・山田岳晴「厳島神社と玉殿―建築学の視点から―」
 広島県・厳島神社について、平清盛の大造営に際して玉殿を導入、これを安置するための大規模な社殿を造営したために厳しい自然条件(波や塩水)に耐えられる海上社殿が成立したことを解説した。また、玉殿の導入によって神の占有空間である本殿に人の参入が可能となったことを指摘、社殿形式と祭祀形態は密接な関係があることを論じた。
・新木直安「鴨社の祭における祭礼と社殿―宗教学の視点から―」
 京都府・賀茂御祖神社の本殿、神輿渡御での御旅所や御蔭祭でおこなわれる切芝神事で神馬を奉牽する神馬幄について紹介した。その上で本殿等の常設の、御旅所等の仮設の祭祀施設について各々の意義及び特徴などについて論じた。
(C)コメント・討論
 三浦氏、西岡氏によるコメントが述べられた後、発表者を交えた討議がおこなわれた。この中で、
 [1]社殿分類はどうあるべきか
 [2]神が常在する社殿の発生時期
 [3]社殿形式の変遷
 などについて意見が交わされ、さらに参加者との質疑応答がおこなわれた。
(文責:池谷浩一)
 
 
 
 
 



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