伊豆諸島における祭祀遺跡・遺物調査(第3回)
2012年3月6日更新
1.調査目的
新島・式根島では、考古学的に確認できる祭祀遺跡について、現況・景観の把握を実施する。また、神社境内に祀られている石神(末社)の記録と、その由来についての聞き取り調査を行う。併せて、首都大所蔵「新島絵図」所載の積石塚を実地踏査することとした。
2.出張期間
平成23(2011)年 3月1日(火)~ 3月6日(日)
3.調査地
新島・式根島の社寺・小祠・石造物、田原遺跡ほか
4.調査参加者
内川 隆志 (國學院大學伝統文化リサーチセンター准教授)
深澤 太郎 (國學院大學伝統文化リサーチセンター助教)
石井 匠 (國學院大學伝統文化リサーチセンターPD研究員)
5.概要
3月1日
22時、竹芝桟橋より式根島へ向けて出港。船中泊。
3月2日
9時半、式根島着。島内踏査。祭祀関係遺跡の景観を記録。
3月3日
11時半、式根島より新島へ。レンタカーにて島内踏査(主に本村地区)。各神社境内にて石神(末社)多数確認。
3月4日
島内遺跡・社寺踏査(主に若郷地区)。各神社境内にて石神(末社)多数確認。また、浮渡根付近にて石積を発見。
3月5日
内川合流。島内遺跡・社寺踏査。田原遺跡の現況確認。
3月6日
午前中は島内踏査。昼、新島より東京に向け出港。夕刻、機材を大学に返却して解散。
6.所見
新島・式根島では、神社本殿裏の左右に、複数の石神(末社)を祀っている。新島本村と式根島では、末社を土中に埋め込んでいる例が多いが、若郷では笊状の容器などに円礫を載せている事例が眼についた。三宅島でも、神社境内に類似した例が見られるが、円礫は社頭に奉られることが多く、祭祀の対象となっているものは板状節理片や火山弾などが多い。また、新島・式根島では三宅島などとは異なり、信仰対象となる塚状の積石は認められなかった。また、若郷の浮渡根付近にて発見した石積は、水野家文書「新島絵図」所載の海防用石積である可能性があるが、遺跡と認められるか否かを含めてなお検討の余地を残す。
(文責:深澤太郎)
このページに対するお問い合せ先: 研究開発推進機構事務課






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