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國學院大學
伝統文化リサーチセンター

東北地方北部における祭祀遺跡・遺物調査

2008年11月13日更新

1. 調査の目的
 本調査は、東北地方北部における縄文時代から古代までの祭祀関連遺跡や出土遺物の調査を行い、地域研究者との本プロジェクトに関する意見交換を目的として行った。
 
2. 出張期間
平成19(2007)年8月27日~9月3日(7泊8日)
 
 
 
3. 調査地
三内丸山遺跡・青森市教育委員会・青森県埋蔵文化財調査センター・近野遺跡・青森県立郷土館(青森県青森市)、市浦歴史民俗博物館(五所川原市)、縄文館(つがる市)、前川遺跡・田舎館村埋蔵文化財センター弥生館(田舎館村)、秋田県埋蔵文化財センター(秋田県大仙市)、須辺野A遺跡(山形県庄内町)
 
4. 調査参加者
杉山 林継 (センター長・教授)
加藤 里美 (講師)
中村 大 (客員研究員)
高 慶秀 (外国人研究員)
加藤 元康 (ポスドク研究員)
田中 大輔 (ポスドク研究員)
新原 佑典 (リサーチアシスタント)
塩谷 風季 (大学院文学研究科史学専攻博士課程前期)
朝倉 一貴 (文学部史学科考古学専攻)
 
 
 
5. 概要
8月27日
 三内丸山遺跡対策室・青森市教育委員会にて、本プロジェクトについての説明、協力依頼を行う。青森県埋蔵文化財センターにて、三内丸山(6)遺跡、朝日山(2)遺跡の資料を実見する。
8月28日
 市浦歴史民俗博物館、亀ヶ岡遺跡縄文館で資料を実見し、周辺遺跡を踏査し、GPSで測位を行う。
8月29日
 三内丸山遺跡および青森市内の遺跡を踏査し、GPSで測位を行う。青森県立郷土館で県内出土資料を実見し、本プロジェクトについての説明、研究協力の依頼を行う。
8月30日
 水田遺構を観察し、田舎館村埋蔵文化センター弥生館にて出土資料を実見する。環状列石を踏査し、GPSで測位を行う。
8月31日
 秋田県埋蔵文化財センターにて、資料を観察する。
9月1日
 秋田市内の遺跡を踏査し、GPSで測位を行う。
9月2日
 須辺野A遺跡、出羽信仰関係遺物を実見する。
9月3日
 須辺野A遺跡、出羽信仰関係遺物を実見する。
 
6. 所見
 本調査では縄文時代後期の祭祀関連遺物の多様化・多量化を確認することができた。さらに、祭祀遺物や儀礼を考える場合、それらの一部では大陸側との類似性を指摘できる可能性を持つものがあることから、環日本海的視野の必要性が見出された。また、祭祀遺物と考えられる動物形土製品を形状や装飾などをより細かく観察し、動物学的・生態学的な特徴を加えて、考えていくことの重要性を確認した。
 本プロジェクトでは祭祀だけではなく、社会・文化全体を把握して祭祀を考察するという視点から、水田遺構をや植物遺存体なども観察し、生業関連の調査も行った。
 また、祭祀において重要であるランドスケープに関する分析も行い、環状列石、配石遺構や大形木柱列とその周辺の山岳景観との関連性について現地観察およびGPSによる位置データの計測を実施した。
 これにより、祭祀を考える為の東北地方北部の状況把握ならびに基礎情報の収集を行うことができ、プロジェクト内での問題意識の共有化、地域研究者との協力体制を確立することができた。
 
文責: 中村大、加藤元康





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