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國學院大學
日本文化研究所

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2010年4月1日更新

井上 順孝(イノウエ ノブタカ)

INOUE, Nobutaka


現職 所長
専門分野 宗教学・宗教社会学



メッセージ  宗教学、宗教社会学が専攻。東京大学文学部で宗教学宗教史学を専攻し、同大学の大学院では修士課程で平田篤胤の思想を研究し、博士課程では宗教心理学的方法を主としていた。博士課程を中退し文学部助手となったが、この頃からフィールドワークを手がけることになり、新宗教研究に関心を深めた。その後國學院大學日本文化研究所の講師となり、教派神道研究を深めることとなった。助教授、教授を経て、2002年に國學院大學に新設された神道文化学部に移った。日本文化研究所は兼任講師となったが、研究所の総合プロジェクトには継続的に関わっている。2002年に國學院大學が21世紀COEプログラム「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」が採択されたので、その第三グループのグループリーダーとなった。2006年に日本文化研究所所長を兼任、2007年にはさらに研究開発推進機構副機構長を兼任となった。
 研究テーマは、平田篤胤、教派神道、移民の宗教、新宗教・現代宗教、宗教教育などといくつかの分野にまたがっているが、現在は現代宗教と宗教文化教育を中心に調査・研究を進めている。これまで奄美地方、浜松市、ハワイ、カリフォルニアなどで地域調査を行なったが、『新宗教事典』(弘文堂、1990年)の編集に当たっては、首都圏その他で数多くの教団調査を実施した。また、1992年以降は学生の宗教意識調査を継続的に実施しており、2007年までに10回を数える。いずれも数千人規模で30人以上の協力者を得てなされた。1999年からは韓国との比較も4回行った。これまでの著書はこうした研究テーマを反映している。最初の著書の『海を渡った日本宗教』(弘文堂、1985)は、ハワイとカリフォルニアで3度実施した共同調査の結果を踏まえている。『教派神道の形成』(弘文堂、1991)は、博士論文として提出したもので、國學院大學に来てから進めてきた教派神道研究の成果である。『新宗教の解読』(筑摩書房、1992)は、上記『新宗教事典』の編集を中心的に行ったことによって得られた知見がもとになっている。1995年にオウム真理教による地下鉄サリン事件が起こったので、これについての記述を加えた増補版を1996年に同名の文庫として刊行した。
 新宗教論から現代宗教論に視点を広げる必要性を感じて書いたのが『若者と現代』(筑摩書房、1999)である。情報時代の到来ということを重視した記述となっている。これらの本をもとにしながら、外国人に日本の宗教状況を紹介するため執筆したのがContemporary Japanese Religion(Foreign Press Center/Japan、2000)である。学生に対する宗教社会学のテキストとして刊行したのが『宗教社会学のすすめ』(丸善、2002)で、同様に神道についての入門書として刊行したのが『神道入門』(平凡社、2006)である。昨今では学生を対象にしたものでも、新書よりさらに噛み砕いたものが求められるようになっている。そこで執筆したのが『図解雑学 宗教』(ナツメ社、2001)、『図解雑学 神道』(ナツメ社、2006)である。『ポケット図解 宗教社会学がよ~くわかる本』(秀和システム、2007)も同様の趣旨である。
 単行本の刊行とともに、事典の編集に多く関わる機会をもった。『新宗教事典』の他、『神道事典』(共編、弘文堂、1994)、『新宗教教団・人物事典』(共編、弘文堂、1996)、『現代宗教事典』(編著、弘文堂、2005)の編集に関わってきた。『神道事典』は日本文化研究所の総合プロジェクトとして実施したもので、21COEプログラムでは、この本文をすべて英訳してウェブ上で公開した。『現代宗教事典』は、現代宗教という研究分野を想定し、そこで対象となるであろう項目を選定した。ちなみに、現在『世界現代宗教事典(仮題)』を4人で翻訳中で、本年中の刊行を目指しているが、この内容は『現代宗教事典』の国際版的なものであると感じている。また、『続神道論文総目録』(國學院大學日本文化研究所編、弘文堂、1989)、『神道人物研究文献目録』(國學院大學日本文化研究所編、弘文堂、2000)という文献目録の作成にも責任者として関わってきた。事典ではないが、ミニ事典的な機能をもたせるために編集したのが、『世界の宗教101物語』(新書館、1997)と『近代日本の宗教家101』(新書館、2007)である。とくに前者は日本と世界の主な宗教を網羅してあるので、宗教学を少し専門的に学ぼうとする学生にとっては入門書になるのではないか考えている。
 1998年から財団法人国際宗教研究所の宗教情報リサーチセンターのセンター長として、宗教情報の収集と公開という作業にも関わっている。ささやかな社会貢献のつもりでいるのだが、なかなか課題は多い。

担当プロジェクト:「デジタル・ミュージアムの運営と関連分野への展開」
主な業績・担当科目 研究者データベース(K-ReaDへ)
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