コラム 【第7回 山田 圭一氏】
2010年12月24日更新
●執筆者紹介
山田 圭一(やまだ けいいち)氏
弁護士
【経歴】
平成10年 國學院大學法学部法律学科卒業
同年 (株)ぎょうせいに勤務
平成17年 國學院大學法科大学院短縮コース入学
平成19年 同大学院修了
同年 新司法試験合格
平成20年 司法修習修了(新第61期)
同年 弁護士登録
平成21年 恵比寿今井弁護士事務所勤務、現在に至る
【弁護士活動等】
東京弁護士会 法教育センター運営委員会 委員
【趣味・特技】
犬の散歩、読書、スポーツ観戦
年末に関する話
恵比寿の事務所から國學院大学に続く駒沢通りの銀杏並木が綺麗な黄色に色づきはじめて、秋だなあなんて思っていたら、あっという間に12月も半ばを過ぎて今年も残りわずかとなってしまいました。
毎年この時期になると、街の雰囲気が賑やかになるとともに、師走というだけあって、なにかと忙しく、慌ただしくなってきますよね。年賀状を書いたり、掃除をしたり、書籍や書類を整理したりとバタバタと動いていると、ああ今年も終わるんだなあと実感します。
みなさんがこのコラムを読んでいるころは、もう新しい年になっているかもしれませんが、私が司法修習生のときに聞いた年末に関する話を少し。
統計的にそういう傾向がみられるのかどうか調べたわけではないので、本当かどうかはわかりませんが、年末には和解が成立しやすいのだそうです。いろいろと理由はあるようですが、ひとつは、年内のうちに片づけられることは出来るだけ年内に終わらせて、心機一転、新年を迎えたいという心理が働くからではないかということでした。実際に私の周りでも年末が近づくにつれて、裁判上、裁判外を問わず、和解という早期の紛争解決手段を選択する案件が普段よりも増えているように感じます。和解することの善し悪しは別として、人はすべてを選択することなどできないのですから、優先事項を決定し何かを選択することは、自分と向き合って人生を考え、人生を選択することだと思います。
そう考えると、和解が多いといわれている年末年始は、自分と向き合い、自分のこれからの人生を考えて新たな気持ちで前に進むためのいい機会であるといえるのかもしれません。
受験生や在校生のみなさんは、しっかりと目標をもって前に進んでいることと思いますが、勉強の期間が長くなればなるほど新鮮な気持ちが薄れ、また努力の方向性も不透明になりがちです。自分にとって何が必要なのかを明確にしてそれを意識することは、勉強の効果を上げることになりますので、年末年始を機に、これまでに勉強してきたことを振り返り、自分に身に付いているものと不十分なものを再確認してみるのもいいと思います。法学、法律学には必ずしも正解があるわけではありませんし、試験に関しても努力の割には効果が見えづらく、すぐに結果が伴うものでもありません。ですから、どうしても長期間にわたる継続した努力が必要不可欠となりますが、それでも、基本的な考え方や知識を地道に積み上げていくことさえできれば、自然と必要な能力は備わるはずですし、その能力が備われば、どんな問題に対しても自分なりに考えて回答すること出来るようになると思います。
弁護士の仕事も、正解がない様々な問題を悩み葛藤しながらも何かを選択していかなければならないという意味で同じだったりしますので、私も、年末年始を、一年間を振り返り、整理して、また新たな気持ちで新年が迎えられるような機会にしたいと思っています。
みなさんも、健康に気をつけて、よい年をお迎えください。
このページに対するお問い合せ先: 法科大学院事務課






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