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國學院大學
法科大学院

公開模擬「裁判員裁判」(平成22年1月30日開催)

2011年6月27日更新

 平成22年1月30日(土)に、公開模擬「裁判員裁判」を開催しました。
 裁判員制度が2009年5月からスタートしたことを踏まえ、法律家を目指す法科大学院学生が、裁判員の皆さんに理解していただける新しい法廷活動を修得することを目的としたものです。
 本法科大学院の2年生が、裁判官、検察官、弁護人に扮し、裁判員裁判の一連の流れに従い、進められました。裁判員には、渋谷区に在住もしくはお勤めの方にお願いし、地域の皆様にも、国民と法律専門家が協働する新しい裁判制度を体験していただきました。


 
 本法科大学院学生は、2年次後期開講の「リーガルクリニック(初級)」で「模擬裁判」を実施しています。今年度の刑事模擬裁判では、公園で起こった強盗致傷事件を題材に、「どうすれば裁判官、裁判員を合理的に、納得させることができるか」を主眼に、冒頭陳述から証人尋問、論告・弁論まで行ってきました。その内容はすべて、四宮啓教授や渋谷パブリック法律事務所の弁護士のアドバイスを受けながら、学生たちが試行錯誤の上、練り上げたものです。今回の公開模擬「裁判員裁判」は、授業で学んで来たことの集大成となるものです。

【裁判内容】
  冒頭陳述(検察官5分、弁護人5分)
  甲号証拠取調(20分)
  証人尋問[1]坂西証人(目撃者)(検察官15分、弁護人15分)
  証人尋問[2]石山証人(被害者)(検察官10分、弁護人10分)
  証人尋問[3]小田証人(仲間) (検察官10分、弁護人10分)
  被告人質問(検察官20分、弁護人20分)
  論告・求刑(10分)
  弁論(10分)
  評議
  判決言い渡し

 会場には、150人を超える「傍聴人」が来場し、学生たちも力が入ったようです。
 検察官も弁護人も、裁判員の目をしっかり見て、ゆっくりと抑揚のある声で事件を説明し、証人から実際の状況を聞き出す場面では、公園の図面を使って位置関係を説明させたり、パワーポイントを使用しながら弁論を行ったりするなど、裁判員に分かりやすい説明を意識した内容となっていました。

 証人役、被告人役も学生・弁護士が担当しましたが、俳優と間違われる程の迫真の演技に、会場は引き込まれていました。
 裁判員の方も、臆することなく質問され、本番さながら緊迫した雰囲気の中、進められました。
 1時間の評議の後、求刑6年に対し、言い渡された判決は無罪。裁判員の方からは、「印象としては、グレーゾーンであり、判断が難しかった」との感想が述べられました。


 
 裁判官、裁判員が非公開で評議を行っている間、四宮 啓教授・弁護士より、「いよいよ始まった裁判員制度~なぜ参加し、何が始まっているのか~」をテーマに裁判員裁判についての解説が行われました。司法制度改革推進本部「裁判員制度・刑事検討会」の委員として、裁判員制度の策定に関わって来た立場から、「なぜ、裁判員制度が必要なのか」についてお話がありました。
 来場者からは、「今話題になっているが、有名人の裁判を裁判員裁判で行うことは、不平等な判断がなされる可能性があり、対象とすべきではないのでは」など、様々な質問が上がり、活発な質疑応答がなされました。


 
 裁判員裁判終了後、会場向いの「カフェラウンジ若木が丘」において、懇親会が開催されました。緊張から解放された出演者は、裁判員役の方々となごやかに歓談していました。

 今回、裁判員としてご協力いただきました地域の方々に、心より感謝申し上げます。



このページに対するお問い合せ先: 法科大学院事務課

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