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國學院大學
人間開発学部

季刊 のびのび子育てエッセイ

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2017年1月11日更新


子育て、あいうえお

 学部創設時より8年間、「子育てエッセイ」を綴ってきました。「人間開発」とは何か、家庭の子育てで言えばどういうことなのか。そんな思いで書き始めました。今回は、「子育て、あいうえお」で、これまでのまとめと致します。
 ここで、「あ」は「ありがとう」、「い」は「行ってらっしゃい」、「う」は「うまいね」、「え」は「えらいね」、「お」は「おいで」、です。

〇「ありがとう」
 子育ては大変です。「子育ては楽しいか」というアンケートで、フランスでは6割を超えるお母さんが「はい」と回答。それに対し、日本のお母さんは「はい」が2割台。日本のお母さんは、子育てが嫌いなのかと言えば、そんなことはありません。ではなぜ、子育てが楽しくないのか?
 その原因の一つは、お母さん任せの子育て。お父さん、「育児なしは意気地無し」ですよ。
 二つ目は、核家族化により「おばあさんの知恵袋」が無くなったことです。そこで「(地域)ぐるみで子育て」、つまり一人で悩みを抱え込まずに地域の仲間で子育てを、と主張しました。
 三つ目は、日本のお母さんは子育てに完璧さを求めがちだということ。「子育てに満点は無し」なのです。もっと肩の力を抜きましょう。 
 「どうしてわからないの」と、イライラした時こそ、「生まれてくれて、ありがとう」です。
 もちろん、日頃の親子関係でも、子どもの行動を認めてあげて、「ありがとう」です。子どもは、「社会的承認の欲求」を持っています。お子さんにいくつ「ありがとう」が言えるでしょうか。

〇「行ってらっしゃい」
 お子さんが出かける時、「行ってらっしゃい」と声をかけているでしょうか。10年前の調査ですが、小学3年の親御さんを境に、「言っていない」が「言っている」を上回っていました。
 しかし、子どもにとって挨拶は、親御さんからの期待と信頼のエールです。実は、期待と信頼のエールは、それに応えようとする子どもの成長のエネルギーそのもの(「ピグマリオン効果」)です。子どもの「やる気スイッチ」なのです。
​ 「行ってらっしゃい」だけでなく、「おはよう」「お帰り」「おやすみ」などの日常の挨拶交換が、子どもの成長には、とても大切なのです。

〇「上手いね」「えらいね」
 子どもは、自分自身で成し遂げたいという「自己成就の欲求」を持っています。しかし、全面的に子どもを受け入れて、そこから「よさ」を見つけること(「三つの目」)は、難しいものです。
 1)プラスで評価する加点法で見る親、2)結果よりもその子の伸びで見る親に、もっと言えば、3)できればマイナスもプラスに置き換えて見ることにより、その子の持つ「よさ」を引き出す親になりましょう。「ナメクジも、殻持たぬ故、疎まれる」です。暴れん坊も元気闊達に、です。親の見方一つで、かわいい殻を付けてやれば、ナメクジもでんでん虫に変わるのです。

〇「おいで」
 「友がみな、我よりえらく見ゆる日よ、花を買ひ来て、妻としたしむ」。これは、石川啄木の有名な短歌です。子どもも同じです。くじけたり、情けなくなったり。そんな時こそ、大いに声をかけてあげましょう。「おいで」、と。
 
 これからも、「子育て、あいうえお」が行き交う家庭をめざしましょう。

2017年1月11日
通巻第45号
 
人間開発学部長
新富康央


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