お問い合わせアクセスマップキャンパス案内サイトマップ文字サイズ文字サイズ小中 大
國學院大學
人間開発学部

季刊 のびのび子育てエッセイ

印刷する

2016年3月18日更新


「見守る目」で、子どもはスクスク成長

 これまで、「見つめる目」、「見つける目」で、子育てのコツを見てきました。今回は、最後の仕上げとも言うべき、「見守る目」です。
 「見つける目」(第41号)で見つけた、その子の「よさ」をどう伸ばしてやるか。これが「見守る目」です。賞罰、すなわち、褒めたり、叱ったりの子育ての本格的な開始です。

 「見守る目」の反対は「取り締まる目」です。これを考えると、「見守る目」という言葉の意味するものが、よく分かります。
 
私たちは、子どもの伸びを縮めてしまう「取り締まる目」で、つい子どもを見てしまいます。 しかし、「取り締まる目」で、針のむしろの上に座らされているような状態では、子どもは十分に自分の力を発揮することはできません。

 自分を信頼してもらえない人間関係の下では、びくびくして力を出せない状態になります。「ダメな人間」と言われれば、さらにダメな人間になってしまいます。「ダメな人間」と思っている人こそ、回りからの期待と信頼の一言や支援のエールを欲しがっているものです。

 子どもを「取り締まる目」で見ていないか、気をつけたいものです。その上で、叱ることも大切です。「褒め上手」については、私たちは心がけていますが、「叱り上手」については、苦手な人が少なくないようです。

 叱り方がわからないから、叱ることから逃げるという親御さんが、結構多いのです。

 「物わかりの良いお父さん」と言えば聞こえが良いのですが、母親からは、子育てから逃げないで、ちゃんとしつけにも参加して欲しいという声が、少なくありません。

 では、「見守る目」での「叱り上手」のコツは何でしょうか。

 それは、「人で叱るな、もので叱れ!」です。「人で叱る」とは、人間性を傷つける叱り方です。「また、おまえだろう」、「おまえというやつは、いつもこうなんだから」、「おまえなんか、うちの子なんかじゃ無い」などです。

 その子どもの人格に対して、負のラベルを貼る言葉です。負のラベルを貼られると、人間というものは、今度はその付けられた負のラベルに合うように行動するようになるのです。

 「人で叱るな、もので叱れ!」の「もの」とは文字通り、子どもが直すべき行動自体、つまり「事実」を言います。その子どもがやった事実だけを、諭(さと)せば良いのです。

 子どもは事実に対しては反論しません。「お父さんは怒っているぞ」。それだけで良い場合もあります。幼児の場合は、必ずその後で「おいで」と、そっと抱きしめてあげてください。それが、「叱る」と「怒る」の違いです。

 感情的な「怒り」で終わっては、叱ったことが、子どもの心には届きません。

 この春、「見つめる目」、「見つける目」、「見守る目」の「3つの目」で、我が家の子育てをもう一度振り返ってみるのもよいでしょう。

 
2016年3月18日

通巻第42号
 
人間開発学部長
新富康央


バックナンバー

これまでののびのび子育てエッセイをイラスト入りでご覧になれます。


Monthly子育てエッセイ

2010年3月(通巻第1号)~2012年12月(通巻第30号)までの子育てエッセイ定期号と、臨時増刊号をご覧になることができます。



このページに対するお問い合せ先: 人間開発学部

人間開発学部
お知らせ
概要と特色
教員紹介
人間開発・発
人間開発学会
Q&A

学科ページへ
初等教育学科
健康体育学科
子ども支援学科