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國學院大學
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企画展「身体としての土器」

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2013年2月6日更新

古今東西の土器には各種の文様・装飾が施されますが、その中には器体を身体に見立てて顔や手足などを表現する一群があります。これらは土器自体がもつ「身体性」を具体的に示すものとして注目されます。  第1部では、顔や手・足などを持ち明瞭に身体を表現した多様なバリエーションをもった縄文土器を提示します。縄文時代中期には、関東・中部をはじめ、東北北部、福島や新潟などで、それぞれ深鉢に独自の顔面装飾を施します。数は少ないものの手や足などの身体パーツを持つ土器も出現し、後期後半以降には注口土器の基部に睾丸を表現したり、男女がセットで表現されるものがみられます。後期後半には東北を中心に各種の器種に顔が付けられ、その一部が晩期に引き継がれます。
 現代の我々が確実に「顔」と判断できるパーツを持つ土器は時期的・地域的に限られた存在ですが、「顔のような装飾」や、器形・文様のあり方から正面を意識した土器などは広い範囲で見出すことができます。第2部では、まず、文様や形の非対称性をもとに土器の正面の存在を考えます。また、弥生時代中期の福島から長野で出現する再葬用顔壷には、顔だけでなく土器器体そのものが身体つきを表現しているものがありますが、顔がデフォルメされたもの、文様に非対称性が認められる壷などもあり、共通の思考にもとづいたものの可能性があります。
 第3部では、古墳時代の挙手人面土器をとりあげ、「手を挙げる動作」を考えるとともに、土器が象徴的な意味を持っていたことをうかがわせる古代の伝承と、國學院大學における研究のあゆみを紹介します。
 最後の第4部では、現在も顔つきの土器を製作・使用しているパプアニューギニアの事例について、その表現するものや、文化的背景をお示しします。  本展は國學院大學におけるモノと心研究の成果の一部を紹介するものです。資料所蔵者をはじめ関係各位より多大なご配慮をいただきました。厚くお礼申し上げます。


期間

平成25年 2月25日(月)~ 3月30日(土)
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:日曜日・祝日

会場

國學院大學学術メディアセンター地下1階
伝統文化リサーチセンター資料館
(入館料無料)

ミュージアムトーク(展示解説)等

【第1回】 日時:平成25年3月 9日(土) 14時~14時30分
       解説:中村耕作(國學院大學文学部・助手)
 
 
【第2回】 日時:平成25年3月23日(土) 14時~14時30分
      解説:石井匠(学芸員)
 
 
 参加方法: 当日、当館 ラウンジ(入口)までお越しください。
 
 
 
関連企画
考古学研究会第31回東京例会ミニシンポジウム
「人物デザインの考古学-土偶・顔壺・埴輪-」
 日時:平成25年年3月16日(土)  10時30分~17時
 会場:國學院大學渋谷キャンパスAMC棟1階 常磐松ホール
 参加方法:申し込み不要・参加費:500円
 

主な展示品

第1部 縄文時代における〈顔・手・足の付いた土器〉の多様性
(1)中期の各地の顔付き土器
関東・勝坂式の顔面把手付土器
 顔面把手付土器(埼玉県志木市西原大塚遺跡:志木市教育委員会所蔵)
 顔面把手(神奈川県伊勢原市三ノ宮宮之上遺跡:三之宮比々多神社所蔵)
 顔面把手(小野良弘氏蔵)
 顔をえぐられた顔面把手(神奈川県秦野市鶴巻上の窪遺跡:神奈川県教育委員会所蔵)
 釣手土器:(神奈川県伊勢原市御伊勢森遺跡:産業能率大学所蔵)
 土偶(本学所蔵)
東北・円筒上層式の顔面装飾付土器
 顔面装飾(青森県八戸市西長根遺跡・一王寺遺跡:八戸市博物館所蔵)
 顔面装飾・各種突起(青森市三内丸山遺跡:青森県教育庁所蔵)
 各種突起(本学所蔵)
福島・新潟の顔面装飾付土器
 顔面装飾(新潟県長岡市山下遺跡・中道遺跡:長岡市立科学博物館所蔵)
 顔面装飾付土器(福島県柳津町石生前遺跡:柳津町教育委員会所蔵)
 
(2)手・足・性器
 手形装飾(パネル展示)
 足形突起(青森県八戸市松ヶ崎遺跡:八戸市博物館所蔵)
 足形突起(福島県柳津町石生前遺跡:柳津町教育委員会所蔵)
 足形装飾付土器(新潟県阿賀野市ツベタ遺跡:阿賀野市教育委員会、パネル展示)
 睾丸を表現した注口土器(本学所蔵)
 注口土器と下部単孔土器(北海道函館市八木B遺跡:函館市教育委員会、パネル展示)

(3)後・晩期の顔付き土器
 顔面装飾付深鉢破片・注口土器破片(青森県八戸市風張遺跡・是川遺跡:八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館所蔵)
 顔面装飾付深鉢破片(本学所蔵)
 顔面付壷(岩手県花巻市下鳩岡遺跡:新潟県立歴史博物館所蔵)
 顔面付香炉形土器(新潟県立歴史博物館所蔵)
 顔面付注口土器(新潟県元屋敷遺跡:新潟県立歴史博物館所蔵・複製)
 顔面付双口注口土器(本学所蔵)
 
 
第2部 土器の正面性
(1)縄文土器の文様構造にみる正面性
 各地出土土器(本学所蔵)

(2)弥生時代の再葬用顔壷のからだつきと正面性
 リアルな顔壷(茨城県常陸大宮市泉坂下遺跡:常陸大宮市歴史民俗資料館所蔵・複製)
 デフォルメされた顔壷(佐野市出流原遺跡:明治大学博物館所蔵・複製)
 再葬用壷(千葉県佐倉市天神前遺跡:本学所蔵)
 
 
第3部 土器の象徴世界
(1)挙手人面土器の世界
 挙手人面土器(長野市片山遺跡:本学所蔵)
 祭祀遺跡に供えられた土器(福島県白河市建鉾山遺跡:本学所蔵)

(2)神話・古記録にみる土器の象徴性
 粘土神の誕生神話(古事記:本学図書館所蔵)
 天香山の土で器をつくる神話(日本書紀:本学図書館所蔵)
 天香山の土で器をつくる神話(住吉神代記:本学図書館所蔵大場磐雄旧蔵楽石文庫)
 埴の使い神事(住吉大社提供、パネル展示)
 土器の境界性を示す伝承(播磨国風土記:本学図書館所蔵)
 土器の象徴性に関する学史資料(大場磐雄・七田忠志・佐野大和:本学所蔵)
 
 
第4部 現代に生きる顔付き土器~パプアニューギニアの事例
 儀礼用仮面土器(ワシクク地方:早稲田大学文化推進部所蔵)
 サゴヤシ澱粉貯蔵・煮沸用の顔付き土器(アイボム村:早稲田大学文化推進部所蔵)
 
(展示内容は変更・追加の可能性があります)
 
 


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